2009年8月14日金曜日

サウンドスケープ 〜川越〜

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岡トヲル(ディレクター)

みなさんは「日本の音100選」をご存知でしょうか。 環境省が日本全国から様々な自然音や人口音などを選定したものですが、その中に埼玉県の川越にある「時の鐘」が入っています。

私は川越の高校に通っていたので、その存在は知っていましたが、どんな音だったか思い出せません。そこで取材も兼ねて鐘の音を録りに行く事にしました。

7月某日、気温は30度を超え、うだるような暑さです。 鐘は午前6時・正午・午後3時・午後6時と日に4回鳴ります。 昼少し前、時の鐘の前につくと、 現在朝ドラの舞台になっているためか、たくさんの観光客がいました。

正午。ゆっくりと撞木が動き出して、6回鐘を鳴らしました。時間にしておよそ3分ほどでしょうか。不思議な事に、車道の近くで、車がビュンビュン通るのに音だけはしっかり聞こえるんですね。

3年間川越に通ったのになぜ私はこの音を思い出せないのか、それはあまりに鐘の音が川越の日常音だったからだと思います。その時、「これがサウンドスケープなんだな」と感じました。あらためて聞く鐘の音は、川越の街に響き渡り、とても趣き深かったです。

帰りにふと郷愁に誘われ、菓子屋横丁に向かいました。かき氷を食べると、キーンという痛みが頭に響いてきました。 そのまま足は懐かしい路地へ。
「ゴーン」
午後3時の鐘が鳴っています。 いつの間にか3時間も町を歩いていたようです。

ぜひ鐘の音を聞きに川越に行ってみて下さい。

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