2009年12月30日水曜日

フリーの力


次廣 靖(プロデューサー/ディレクター)

年末の特集でいろいろな方とお会いして話している時に出た面白いキーワードがあります。それは「フリー」。英語では「無料」と「自由」という意味を同時に持つ言葉です。

たまたま Google や Twitter などのサービスを考えていたら「フリーの力」というフレーズが頭に浮かび、ドキュメンタリー番組にしたら面白いのではないかと考えていたところでした。そのことを取材先の方に伝えたら、今すでに「フリー」そして「フリーミアム」という言葉がバズワードになっていて、それについての本『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』は話題になっているとのこと。不勉強でした。もしかしたら思い浮かんだのは、どこかで読んだからかもしれませんね。

で、この『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』、どんな内容だと思いますか? 読み始めたら、自分が考えていたのとはかなり違う方向の内容ということがわかりました。しかし面白くて刺激的なのは確かです。

年末年始の読書におすすめです。

年明けには、これらをテーマにイベントも企画されているようですが、それについてはまた今度。
(写真はマカロンで作った Google Chrome アイコン)

2009年12月26日土曜日

進化は始まっている 未来は今である


16人のスタッフのうち 7人が iPhone ユーザーという、ちょっと異様な STYLEBOOK チームですが、使い方もアプリケーションもバラバラ。それぞれの人がそれぞれの iPhone 観を持っています。今回の企画「手のひらの中の未来 〜 iPhone アプリケーション」はそんなところからスタートしました。

取材でうかがったのは、「大辞泉」がバージョンアップしたばかりの小学館。iPhone/iPod touch を作品ガイドに使っている相田みつを美術館。iPhone アプリをきっかけにプログラムを書かないクリエイターやプロデューサーが世界に進出するのを手助けしているAppliya。全米一位のゲームを創ったパンカク。ARアプリに日本向けのコンテンツを提供するシステム・ケイ(Skype取材)。そして今回の企画のきっかけになる色々な刺激をくださった ITジャーナリストの林信行さん。

お話をきいて思ったのは、この iPhone アプリケーション開発に関わっている方たちが、とてもポジティブであるということ。

ものづくり力が落ちているといわれる今の日本で「アプリケーションを作ることで世界を良くしよう、世界の人を楽しませよう」という気迫が言葉の端々から伝わって来ました。

必ずしも iPhone ユーザーでない方が見ても面白くなるように、という意図もあり、放送ではうかがった話の半分も紹介できませんが、いずれここで追加報告をしたいと考えています。
次廣 靖(プロデューサー/ディレクター)

2009年9月8日火曜日

09・09・09

次廣 靖(プロデューサー/ディレクター)

すでに色々なところで話題になっていますが、2009年9月9日 ザ・ビートルズの全オリジナル・アルバム(+α)がデジタル・リマスターされて発売になります。それを記念して9月9日の9時9分から、赤坂ブリッツで全曲大音量試聴会が行なわれます。

「スタイルブック」ではそのイベントの取材、今回発表されるステレオとモノのボックスセットの紹介だけでなく、日本武道館のコンサート、エド・サリバン・ショー、伝説の屋上コンサート等のビートルズの演奏シーンの映像や、今回のリマスターに携わったエンジニアやEMIスタッフへのインタビューを中心に、「ビートルズを聴き続ける理由」と題し特集をします。

学生の頃は好きだったけれど久しくビートルズを聴いていないという人、新しいCDを買おうか買うまいか迷っている人にも役に立つこと間違いなし。お楽しみに!

STYLEBOOK
ビートルズを聴き続ける理由
9月19日(土)よる11時30分

2009年9月2日水曜日

スズムシのすすめ

佐藤充能(リサーチャー)

スズムシを飼い始めた。きっかけは馴染みの銭湯でのお風呂上り、番台の前の休憩所で一休みをしていたら何処から秋を感じさせるスズムシの風流な音色が・・・。最初はBGMを流しているのかと思ったが、銭湯の人に聞いたら自分が座っている椅子の下に虫篭があって、その中で本物のスズムシが鳴いている音だとのこと。お風呂上りのさっぱりとした気分に妙にマッチするスズムシの音色。しばらくの間、その鳴き声を聞きながらゆっくりとしていたら、銭湯の人が「スズムシ持ってかない?」と僕に一言。小学生の時にカブトムシを飼って以来、虫を飼っていなかったこともあり、飼う自信の無かった僕は一瞬戸惑うも、あまりにもスズムシの音色が良かったので結局スズムシを家に持って帰ることに・・・。

そんな訳で、3週間程前から僕とスズムシの生活が始まったのですが、これがなかなか楽しい! 何が楽しいって、スズムシ達が家で飼ったら全然「風流に」鳴いてくれない! 貰ってくる前は夜になったら良い感じで鳴いてくれると想像していたが、もう昼も夜も関係無く鳴きまくる! しかも音量的に風流なのは一瞬! いったん鳴き出すと、後は直ぐに風流のレベルを超えた大ボリュームで鳴き続ける!

つい最近、番組で音環境を考えてみようという概念「サウンドスケープ」を特集したが、このサウンドスケープの概念を説明する本ではスズムシの音色が「良い音」として度々紹介されている。しかし、我が家のスズムシ達ときたら風流一瞬、直ぐ騒音。だけど、出来の悪い子ほど可愛いと言われる通り、最近はこのスズムシ達の騒音レベルのサウンドスケープがないと、思わず死んじゃったんじゃないかと心配になって、一日に何度も虫篭を覗きこんでしまう自分がいる・・・。

平安時代の貴族や江戸時代の庶民の間で流行したという「スズムシの飼育」。なかなか楽しいし、一週間に一回位エサをあげるだけで手間も掛からないので、興味のある方は是非!

2009年8月26日水曜日

ご飯の話3



佐藤充能(リサーチャー)

今までこのブログで8月29日放送予定の「お米特集」に登場するお店の事を2回書きましたが、今回はその最後の3回目。本日紹介するお米の美味しいお店は、千代田区外神田 JR御徒町駅、銀座線末広町駅からほど近い場所にある鳥料理の名店「鳥つね自然洞」。

そんな鳥つね自然洞さんの美味しいお米が食べられるメニューといえば「親子丼」。もちろん鳥料理専門店の親子丼なので、鶏肉にこだわっている当り前。それより特筆すべきなのが、この親子丼に使われている福島県熱塩加納村で自然農法にこだわる農家さんから直接仕入れているコシヒカリ。この米の美味しさが、この店の味のベース、すなわち鶏肉を含めたその他の食材の味の基準となっているのです。

今から20数年程前、当時付き合いのあった福島の酒蔵さんから、この熱塩加納村の農家さんのコシヒカリを紹介されたご主人さんは、そのあまりの美味しさに直ぐにお店で使うことを決意。また、それと同時に、お米の味に合わせて鶏肉や野菜、お米を炊く際に使う水なども全て再考することに。全国を飛び廻り、生産者と直接顔を会わせて、このコシヒカリに合う食材を選んでいったそうです。

そんなこだわりのお米、そしてお米の味を基準に厳選された食材を使った親子丼だけに、その味わいは僕が今までの人生で食べた親子丼の中で間違いなくナンバー1(僕の味覚を基準に話すのもなんですが・・・)。普通、親子丼が美味しいといっても、ご飯、卵、お肉、汁のどれか一つの味が妙に際立っているものが多いと思うんですが、この鳥つね自然洞の親子丼は先に書いた理由から、丼の中で全ての食材の味が見事にマッチング。本当に完成された丼って、こんなに美味しいもんなんだと感動すらおぼえました。

8月29日放送の「お米特集」をぜひチェックして下さい。

「鳥つね自然洞」
東京都千代田区外神田5-5-2  TEL:03-5818-3566

STYLEBOOK
「やっぱりご飯が一番」
8月29日(土)よる11時30分
BS朝日

2009年8月19日水曜日

ご飯の話2

佐藤充能(リサーチャー)

今回のブログは前回に引き続き、8月29日放送の「お米特集」に登場するお店を少しだけ。

今回ご紹介するのは、東京の麻布十番で築地から仕入れた旬の魚を使って干物を作り続ける干物職人・藤井哲夫さんのお店「あん梅ぎん香」。

その最大の特徴、美味しいご飯の秘密は、薪を使って釜戸でご飯を炊くこと。

近年、和食の解釈が多様化し、シンプルな和食を提供するお店が少なくなった事に危惧を感じた藤井さんは「あん梅ぎん香」のオープンにあたり、ご飯、干物、味噌汁といった昔ながらの素朴な味わいの日本食、特に美味しいご飯の食べられるお店にしたいと考えたそうです。そして、普通は味と効率のバランスを考えてガス釜や土鍋で炊くところを、ご飯本来の美味しさをもっとも引き出せるという理由から、薪を使って釜戸で炊くことを決意。

薪を使った釜戸炊きという炊き方、それから干物との相性を考えて選択されたお米の銘柄は、富山の「てんたかく」。この「てんたかく」は「ひとめぼれ」の改良種の一つなのですが、「ひとめぼれ」よりも弾力が強く、美味しさを引き出すにはかなりの火力が必要とされるそうです。ガスや土鍋炊きよりも火力が強い釜戸炊きなら、「ひとめぼれ」よりもやや淡白なほのかな甘みを殺さずに、「てんたかく」の魅力である弾力を最大限に引き出すことが可能なのだそうです。

そんな説明を受けながら試食したご飯は、普段そこまで食にこだわらない僕でも一口でわかるほどの美味しさ。実は「あん梅ぎん香」にうかがう約3時間ほど前に食事をすませていたのですが、干物の美味しさも手伝って完食してしまいました。

ご飯が大好きな方、美味しい干物が食べたいという方に、是非おすすめのお店です。


「あん梅ぎん香」
東京都港区麻布十番2-19-2
TEL:03-5439-6938

STYLEBOOK
「おいしいご飯が食べたい」
8月29日(土)よる11時30分

2009年8月14日金曜日

サウンドスケープ 〜川越〜



岡トヲル(ディレクター)

みなさんは「日本の音100選」をご存知でしょうか。 環境省が日本全国から様々な自然音や人口音などを選定したものですが、その中に埼玉県の川越にある「時の鐘」が入っています。

私は川越の高校に通っていたので、その存在は知っていましたが、どんな音だったか思い出せません。そこで取材も兼ねて鐘の音を録りに行く事にしました。

7月某日、気温は30度を超え、うだるような暑さです。 鐘は午前6時・正午・午後3時・午後6時と日に4回鳴ります。 昼少し前、時の鐘の前につくと、 現在朝ドラの舞台になっているためか、たくさんの観光客がいました。

正午。ゆっくりと撞木が動き出して、6回鐘を鳴らしました。時間にしておよそ3分ほどでしょうか。不思議な事に、車道の近くで、車がビュンビュン通るのに音だけはしっかり聞こえるんですね。

3年間川越に通ったのになぜ私はこの音を思い出せないのか、それはあまりに鐘の音が川越の日常音だったからだと思います。その時、「これがサウンドスケープなんだな」と感じました。あらためて聞く鐘の音は、川越の街に響き渡り、とても趣き深かったです。

帰りにふと郷愁に誘われ、菓子屋横丁に向かいました。かき氷を食べると、キーンという痛みが頭に響いてきました。 そのまま足は懐かしい路地へ。
「ゴーン」
午後3時の鐘が鳴っています。 いつの間にか3時間も町を歩いていたようです。

ぜひ鐘の音を聞きに川越に行ってみて下さい。



2009年8月10日月曜日

ご飯の話

佐藤充能(リサーチャー)

『スタイルブック』では8月29日に「お米」の特集を予定しています。そんな訳で先日、取材と打ち合わせを兼ねて都内の“お米にこだわるお店”を三軒程うかがってきました。今回から3回に分けてお米特集に登場予定のお店情報を少しだけご紹介しましょう。

第一回目の今回は白金のプラチナ通り沿いにある「心米」。毎年約100種類のお米を試食して、その中から厳選された10種類ぐらいのお米を楽しむことが出来るというお米好きにはたまらないお店です。現在取り扱っているお米は、「ミルキークイーン」「天使の詩」「ひとめぼれ」「はちみつ米」「夢ごこち」「さわのはな」「森のくまさん」「コシヒカリ(魚沼)」「コシヒカリ(福島)」「ハツシモ」「ササニシキ」「あきたこまち」の12種類。これに雑穀の2種類を加えるとその数14種類にもなります。

もちろん水や炊き方にもこだわっていて、お米を研ぐ際の最初の水、それから炊く時には山形県の天然名水を使用。また、ご飯を炊く土鍋はお米が対流しやうい様に、通常よりも丸みを付けた「万古焼き」の特注土鍋を使って炊き上げる。

取材でおじゃました時はその中からお米の甘さや硬さの違いを考えて、「ミルキークイーン」「さわのはな」「ササニシキ」の3種類のお米を試食させていただきました。甘くて柔らかい「ミルキークイーン」、ちょっと固めでさっぱりとした味わいの「ササニシキ」、その中間でどんな料理とも相性の良い「さわのはな」と、同じお米でも銘柄や産地、生産者によってその味の違いは歴然です。

お米の深さを実際に自分の舌で痛感する事が出来るという、非常に稀有な体験が出来るお店「心米」。興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみて下さい。

「心米」
東京都港区白金6-18-7 
TEL:03-5793-4556

2009年8月7日金曜日

おすすめスポット 仁右衛門島

佐藤充能(リサーチャー)

8月8日のスタイルブックは、深夜1時からの放送になります。テーマは「川で遊ぶ」。
知る人ぞ知る、そして知る人が増えている、ウォータースポーツ「キャニオニング」と川で遊ぶためのギア「キャンピングカー」を特集します。

ところで、本ブログでは番組とは別に、僕がお勧めする夏を満喫出来るスポットを紹介しましょう。

そのスポットとは千葉県にある「仁右衛門島」。鴨川から車で10分ちょっと南下した所にある小さな漁港から、渡し舟に乗って行く小島です。

島の手前が家族向きの波が穏やかなエリア、島奥側がシュノーケルとか持って行くと「獲ったど~!」が出来る岩場エリアとなっています。

何でこの「仁右衛門島」が特にお勧めかというと、鴨川より更に南という事もあり海がきれいなのはもちろんのこと、一般的な海水浴場と違ってバーベキューOK。夏の2大アウトドアアミューズメントと言える「海」と「BBQ」が一度に楽しめるのです。しかも、一緒に行くメンバーの中に素潜りで魚を捕まえられる人がいれば、BBQに海の幸も加えられるというオマケ付き。皆で楽しくBBQしながら暑くなったら海で遊ぶ。それでまたお腹が減ったらBBQ再開という夏の楽しい一時を贅沢に使うことが出来るスポットなのです。

そんな事もあり、行くなら絶対に大人数の方がお勧め。スタイルブック世代なら、仲の良い家族数組とかで行くと、大人も子供も絶対に忘れられない楽しい夏の思い出を得られると思います。

東京からであれば、高速と一般道を使っておよそ2時間半~3時間。ぜひ「仁右衛門島」体験をしてみて下さい。

それから最後に、当り前だけどゴミ出しのルールはきちんと守りましょう。あと、とって良い魚も決められているので、それは島にある看板を見て確認して下さいね。

2009年7月12日日曜日

西新宿定点撮影40年



次廣 靖(プロデューサー)

日本のCI、コーポレートブランディングの第一人者、中西元男さんが企画制作されている西新宿定点撮影のことを、以前「位置情報の未来」という回(2009年5月30日放送)でご紹介しました。

じつは昨日はその最初の撮影がおこなわれた1969年7月10日からちょうど40年という記念すべき日だったのです。

5月に中西さんから、この日に撮影があるということをうかがった時、ぜひわれわれスタイルブックも立会わせてくださいとお願いしていました。そして気持ちよくご了承いただき、あの画期的なプロジェクトがどのように作られているかの一部分を見せていただきました。

7月10日の東京は朝から風が強く、天気予報も曇りときどき雨、という不安な天気。基本的に天気が悪い場合は撮影中止のため、ずっと心配していたのですが、午後になると次第に明るくなりほっと一息。夕方に向けて時間がたつと日が射して来ました。

定点撮影の写真は山田脩二、垂見健吾、田中一光の各氏が担当して来られました。現在は嶋村秀人さんが撮影されています。嶋村さんが担当されてからもすでに20年!

嶋村さんと中西さんとの後ろについて撮影現場のビルの屋上に上がりました。すでに写真やDVDでその光景を見たことがあるのですが、やはりそこから見る西新宿は特別に思われました。左(北)の青梅街道方面に新宿アイランドタワー、そして東京都庁舎、真ん中にこのプロジェクトの原点ともいえる京王プラザホテル、そして新宿パークタワー。

今見ると当たり前のようにきちっと収まった西新宿の高層ビル群。それを撮影するのにうってつけの撮影ポジション。しかし考えてみてください。40年前ここにはほとんど何も無かったのです。一体何を根拠にこの場所で、あの角度で、あのサイズで撮影を始めたのでしょう?

1969年当時、定点撮影の候補地はいくつかあったそうなのですが、条件や将来の予測をして決まったのが西新宿。そして撮影の基地を決めて構図を考えたのは、初代撮影者の山田脩二さんだったそうです。撮影場所自体、当時めずらしかった十数階建てのビル。そして「今後、西新宿にビル群が建つとしたら、おそらく駅に近い方から順に、駅に平行して建つに違いない」こう山田さんは読んだそうです。はたしてその通り計画は進みました。

都市計画もデザインの大きな対象、ということで中西さんが始められたこの「西新宿定点撮影40年」。今後のスタイルブックでも、あらためて紹介する予定です。お楽しみに。

(写真 左:中西氏、右:嶋村氏)

2009年7月4日土曜日

デザインの着想・デザイナーの言葉

「デザイナーはデコレーターではない - 川崎和男」
「形のないものに形を与えて 読者を誘拐する - 菊地信義」
「光を香る - 内原智史」
「完全を超えた不完全の美 - 枡野俊明」
「茶室は未来の空間を考える場所 - 隈 研吾」
「ピアノのデザインは人の暮らしの変化と連動する - 勝又良宏」
「わからない文様に生命力を感じる - 佐藤 卓」
「ブランド=企業の思いを伝えたい - ナガオカケンメイ」

STYLEBOOK
7/4(土)よる11時30分

2009年7月3日金曜日

子供と行けるレストラン2

佐藤充能(リサーチャー)

前回の放送が好評だったため、第2弾が決定した企画「子供と一緒に行けるレストラン」。現在、取材に協力していただけるお店を調査中です。今日はこのブログを見てくださっている方だけに、そんなお店の探し方をちょっとだけ…。 

僕が今まで調べた限りでも、六本木、赤坂、神楽坂、自由が丘、元町には、先日の「三輪亭」や「サクスアベニュー」さんの様な大人も子供も楽しめるお店が間違いなくあります! ヒントは、六本木は和食、赤坂はスペイン料理、神楽坂はイタリアン、自由が丘はフレンチ、元町はフレンチのビストロ。

興味のある方はこれらの地名と各料理のカテゴリー、それから「子連れ」、「家族」、「優しい」などのキーワードを加えてネットで検索。直ぐに見つかると思いますよ~。

2009年6月27日土曜日

Cの遺伝子 - スーパーカブ110試乗レビュー

佐藤タダシ(ディレクター/カブ乗り)

遂に発売されたスーパーカブ110。STYLEBOOK で紹介するにあたり、試乗してきました。そこで気になる方&購入予定の皆さんに向けてリポートしましょう。

まず実車を見ての第一印象は随分と「ファニーフェイス」になった点。メッキパーツが少なくなり「プラスチッキー」になったという人もいるが、メタリックでは無くなったボディーカラーとのマッチングはイイ。全体的に丸みを帯びたスタイルが優しさを醸し出している。でも、どこから見てもやはり「スーパーカブ」。伝統を残しつつ、ここまでスタイリッシュになったのは驚きだ。

エンジンは海外モデルにも搭載されている110ccがベース。PGM−FIのセッティングの妙によって、スムーズ&トルクフル。従来の90ccでは交差点進入時のブレーキング後加速がやや辛いと感じることもあったがニューカブはそんな事を感じさせない。3速のまま、20kmから加速しても十分にスピードを乗せられる。

とかく話題になるのが、テレスコピック式となったフロントサスペンション。このシステムの最大の恩恵はフロントブレーキを使えるものにしている点。今までのボトムリンク式では制動時の挙動がやや不安な感じを覚えるものであったが、積極的にフロントをブレーキングできるようになり、安心感が備わった感じだ。
でも基本的に乗り味は今までのカブと同じ。お尻から下でコントロールするヒラヒラ感は変わらない。

ユーティリティ&セーフティ関係は殆ど一新された。速度計内燃料計、メインキーボックスでのハンドルロック、左グリップに装備されるプッシュキャンセルウィンカースイッチ、バーエンドキャップ装着、小型化されたが効果大のレッグシールド等、そのすべてが便利になったのと同時に高級感を醸し出すのに一役買っている。

ヘビーユーザーにとって気になる点はカスタマイズだろう。現時点でもHMJから魅力的なパーツも出ているし、先行きは明るそうだ。

今までのカブは「質実剛健」であり、それが実用車としての主張でもあった。しかし、ニューカブは「羊の皮を被った狼」といった感じ。可愛い顔をしてはいるが、走りはいい。私だったら、キャリアを小型化するだけでほぼノーマルで乗ってみたい。

2009年6月22日月曜日

21世紀のスーパーカブ



佐藤タダシ(ディレクター/カブオーナー)

先日ここでも予告した「カブ」のイベントに、STYLEBOOK の取材で行ってきました。
Cafe Cub Party in Kyoto 2009!

ひとくちに「カブ」といっても実はさまざまな種類があります。

新聞配達でお馴染みの「スーパーカブ」。タイヤのサイズが小さい「リトルカブ」や、同じエンジンを搭載したレジャーバイク「モンキー&ゴリラ」も広義的にはカブ系に入るそうです。その他にも「タイカブ」「ハンターカブ」と行った海外モデルもあります。

これらの車両が一同に集まるイベントが Cafe Cub Party。自分好みにカスタマイズされたカブが480台(!)も集合しました。

驚いた事に殆どの参加者は京都まで自走してくるのです。中には関東、九州からの人もいました。基本的には原付です。走る事のできる道路も限られています。それでも皆、京都目指して駆けてくるのです。しかも20年前、30年前のカブも自走参加。よく聞くカブのエピソードを思い出しました。「カブは頑丈」。

京都の街には多くの古いカブが現役で走っていました。
「壊れるまで乗る」
「直せば走る」
このサイクルが確立しているバイクだからこそ古い車両でもバリバリ走れるのですね。

ところで新しいスーパーカブが発表されました。排気量110ccのパワフルカブです。さっそく試乗車を借りて乗ってみました。「これがカブ?」速いです。ストレスなく走ります。そして音も静か。既存のパワートレーンを使っているのにも関わらず、これほど変わるとは! 間違いなく110ccスーパーカブは21世紀のカブです。オススメ!

スタイルブック
「Cの遺伝子」
6月27日(土)よる11時30分放送

2009年6月20日土曜日

2009年6月18日木曜日

2009年、 BONSAI の旅



次廣 靖(プロデューサー)

これまで150回以上も放送してきた STYLEBOOK ですが、取り上げていないテーマがいくつもあります。その一つが「盆栽」。

日本庭園や茶室をとりあげたことはあるのに、なぜ盆栽を扱わなかったか。その理由の一つは「波平さんの趣味」っぽく思えたから。もちろん偏見です。盆栽に対しても波平さんに対しても。

今回、番組で取材させていただきわかったのは、盆栽は決して「年寄りのための趣味」だけではない、ということ。いや、もちろんお年寄りの趣味でも構わないのですが、だからといって若い人が手を出さないのはもったいない。そして、とてもドメスティックな世界であるからこそ、世界が注目しているということ。(写真の棚はロサンゼルスでのスナップ)



今テレビで盆栽というと、パラダイス山本さんが提唱している「マン盆栽」や、女性にも話題の「ミニ盆栽」、を取り上げがちですが、伝統的な盆栽も充分ポップだし楽しいということが、番組の取材を通じてよくわかりました。そして数千万円の盆栽にも数万円の盆栽にもそれぞれ魅力があることもわかりました。

もう一つ、盆栽で感じたのが「この鉢の中に世界がある」という感覚。盆栽には、茶室や日本庭園と同じ「小さなもののなかの宇宙」という美学を感じます。それは日本独特の感覚かもしれません。しかしその日本独特の感覚こそ、現代の世界に必要なものではないでしょうか。

CL(コンパクト・ラグジュアリー)という言葉があります。「ムダのない豊かさ・本物の美しさ」を提唱するこのコンセプト。その原点をこの盆栽に見ることができます。

2009年の今だからこそ、盆栽を楽しむ理由がある。そんな考えから今回、番組でとりあげることにしました。盆栽ファンから入門者、これから始めようかという人、どなたにも楽しめる企画だと思います。お楽しみに。

スタイルブック
「2009年、BONSAI の旅」
6月20日(土)よる11時30分放送

2009年6月15日月曜日

レストランは家族で!

5月23日に放送した「子供と一緒に行けるレストラン」特集が大きな反響があり、放送後にも問合せをいただいております。

ぼくたちのスタッフの現実的な問題(小学生以下の子供がいるスタッフが5人います)から始めた企画ですが、おそらく番組をご覧くださった方々もふだんから同じ悩みをお持ちだったのではないか、と思います。

再放送の予定は無いのですが、ここにあらためて連絡先を掲載します。いらっしゃる時には事前に電話で連絡をされることをおすすめします。

☆トゥーランドット 游仙境 横浜店
(モダンチャイニーズ)
 http://www.wakiya.co.jp/turandot/yokohama.html
 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-7 
 パン パシフィック 横浜ベイホテル東急 3F
 TEL:045-682-0361
(トゥーランドット 游仙境 自体には託児施設はありません
 キッズスクエアをご参照ください)

☆キッズスクエア パン パシフィック 横浜ベイホテル東急
 http://www.alpha-co.com/ks01_yokohama.html
 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-7 
 パンパシフィック横浜ベイホテル東急6F
 TEL/FAX:045-640-6008



☆サクスアベニュー
(フレンチ)
 http://www.sucsavenue.net/
 横浜市都筑区中川中央1−39−37 ガネーシャ1F
 TEL:045−309−8100

☆ピコットクラブ(会員組織)
 サクスアベニュー併設

☆三輪亭
(南チロル料理)
 http://pws.prserv.net/miwatei/
 世田谷区豪徳寺1-13-15 ツノダ第1ビル1階
 TEL/FAX:03-3428-0522

2009年6月13日土曜日

パノラマ大好き!



次廣 靖(プロデューサー)

6月13日(土)の放送は「二味違う写真を楽しもう」

今回の企画を考えたもともとのきっかけが、スタッフのうち2人が持っている KODAK の V570 というカメラ。このコンパクトデジタルカメラのウリは レンズが二つあって超広角の画が撮れること。そして、ただでさえ広角なのに、さらにカメラの内部で複数の画像をつなぎ合わせてパノラマ写真を撮れることなのです。

パノラマ写真はもちろん昔からあり、愛好者もたくさんいます。きくところによると元ソニー会長兼CEOの出井さんもその一人だとか。

かつては特殊なカメラを使うしか無かったパノラマ写真(普通の写真の上下を切って、横長というだけの偽パノラマもありましたが)。それがデジタルカメラのおかげで簡単に楽しめるようになった。しかもつなぎ合わせるためのソフトウェアが年々進化して、より大きい画をきれいに作れるようになった。それに気づかせてくれたきっかけが V570 でした。

その最新型の一つがソニーのDSC-HX1。なんとビデオカメラでパンをするように、カメラを一振りするだけでパノラマ写真ができてしまうのです。使ってみたい! これが今回の企画のきっかけです。

今回の番組では、パノラマの他にも「普通じゃない」写真を撮れるカメラを紹介します。お楽しみに。

スタイルブック
「二味違う写真を楽しもう」
6月13日(土)よる11時30分

2009年6月12日金曜日

初めてのスウェーデン

佐藤充能(リサーチャー)

先日、仕事帰りに寄った赤坂の喫茶店で、たまたま隣の席に座っていた日本語ペラペラのスウェーデン人ビジネスマンと仲良くなって名刺交換。しかも嘘みたいな話だが、仲良くなったきっかは向こうからの「火貸してもらえますか?」という一声。最近、肩身が狭いスモーカーだが、なんかチョッと得した気分。

それで色々と話を聞いていたら、どうやら向こうでOEMを中心に展開する革製品を作っているメーカーの人らしい。そこで僕もこの番組で何回か日本人の革ブランドや職人さんを取材しているので、「日本にはこんなメーカーがいる」とか「こういう職人さんがいる」などの話をしたら、スウェーデンの革のプロから見てもやはり日本の技術は凄いらしいとのこと。別に僕は取材しただけで職人でも何でもないんですが、その一言を聞いてなんだかこっちまで嬉しくなった。

それで結局30分程話をして別れたんですが、後で考えてみればスウェーデンの方と話したのはこれが初めて。最近日本でもIKEAやH&Mなど、スウェーデン発のお店が続々と登場して話題となっていますが、ちょっと先いってる気分になれました。大いなる誤解でしょうけど。

とはいえ、それもこれも、今まで快く取材を受けてくれた靴や鞄などを作る取材先のおかげ。この場を借りて、改めて取材先に感謝!

2009年6月11日木曜日

続・雨を楽しもう


佐藤充能(リサーチャー)

前回のブログで雨の多いこの季節を「逆転の発想」で楽しむ方法を書きましたが、今回は僕が行っている「梅雨の晴れ間を楽しむ方法」を一つ紹介します。

その方法とは・・・「歩いて銭湯に行く」こと! 

実は僕、自他共に認める銭湯好き。二十歳の頃からほぼ週一回銭湯に通っている。しかも気分によって銭湯を使い分けている。一つは歩いて10分程度の所にある銭湯。二つ目は車で10分弱の銭湯。そしてもう一つ同じく車で10分弱の距離にあって深夜でも入れる銭湯の三つ。

この中で特にこの梅雨の時期、しかも梅雨の晴れ間に行くのが、一つ目の「歩いて10分程度の銭湯」。その理由は「散歩」にもなって、しかも銭湯帰りに「お酒」まで味わえちゃうという、この時期ならではの楽しみ方が出来るからなんです!

よ~く考えてみて下さい。どこかに遊びに行こうと思っても梅雨の晴れ間は稀少! しかも天気予報を見ても、何時晴れるかは全くよめない! さらに、せっかくの晴れ間が休日とも限らない! しかし、この「歩いて銭湯に行く」ならば特に準備の必要もナシ! 平日、会社帰りだってOK! しかも歩いていくからお酒も大丈夫! さらに言えば車も使わないし、歩いている時に肌で季節を感じて地球の事を考えるから、とってもエコロジー!

そんな良い事ずくめの「梅雨の晴れ間を楽しむ方法」、是非お試しあれ。

(写真は千駄ヶ谷のお風呂屋さん。本文とは関係ありません)

2009年6月10日水曜日

雨を楽しもう

佐藤充能(リサーチャー)

そろそろ梅雨入り。学生時代はテンションが上がらないので雨が降ったら学校を休むという生活を続けていた僕には、一年の内でもっとも憂鬱な季節が到来。今日はそんな僕がお勧めする雨を楽しむ方法を一つご紹介します。

その方法とは・・・「雨の日の車快適グッズで遊ぶ」こと! 考えてみれば、しょせん人間は自然には逆らえない。いくら雨が嫌と言っても降るものは降る。それならいっそ雨の日を、せっかく買った雨の日グッズの実験日と捉えてしまえば、嫌な雨の日も楽しいものに早替わり。しかも安全運転にも繋がるという一粒で二度美味しい方法です!

僕が個人的にお勧めする雨の日快適グッズ、まず一つ目。これは結構やっている人も多いと思うが、フロントガラスにコーティングする撥水剤。上手く塗れば街乗り程度ならばワイパー要らず。ただし、拭きムラとか厚塗りし過ぎるとかえって対向車のライトがギラギラ眩しいから、塗ると時には注意が必要。次にお勧めするのがサイドミラー用の親水剤。サイドミラーに水滴が付くととても見難い。しかしこの親水剤をやっておけば、水滴にならないでとっても見やすく安全。実は密かに僕の一番お勧めの「雨の日快適グッズ」だったりする。

それからワイパーのゴムを交換するのもお勧め。実はワイパーのゴムは1年くらいでかなり劣化する。ワイパーで雨を拭き取った後に、フロントガラスに白っぽい汚れが付いている事が多いという方は、おそらく既にゴムがだいぶ劣化している。これを交換すると、信じられないくらい雨を拭き取ってくれるしフロントガラスも綺麗になる。

そして極め付きはタイヤ交換だ! これは僕の経験から言うとプレミアムスポーツ系のタイヤが良い。雨の日の高速を走る事を考えて作られているから、ウエットグリップも耐ハイドロ性能も総じて高い。

以上、全部いっぺんに試してみると相当雨の日が待ち遠しいはず!?
嫌な雨の季節は、遊んで乗り切れ!

2009年6月9日火曜日

Cafe Cub Party in 京都

次廣 靖(プロデューサー)

昨年、50周年を迎えた Honda のスーパーカブ。STYLEBOOK でもその歴史を振り返って紹介しました。

印象に残るのは Honda の方がおっしゃっていた言葉。 スーパーカブがあったから、今の Honda がある。

今では世界的な企業になっている会社の原点。それが今も現役であるだけではなく、ファンが世界中にいるということ。これはとても稀なことではないでしょうか。そしてモノづくりについて大事な何かを伝えているのではないでしょうか。

そんなスーパーカブのファンが日本中から集まるイベントがあります。 Cafe Cub Party。1997年から毎年開催されて来たこのパーティ、いまでは東京と関西で年2回開かれています。まもなくやって来るのが Cafe Cub Party in Kyoto。

今年 2009年は 6月14日(日)京都・梅小路公園。もちろん STYLEBOOK も取材に行き、 日本中のスーパーカブ自慢の映像をおさめて来ます。放送は6月27日の予定です。

2009年6月7日日曜日

つながっている!


次廣 靖(プロデューサー)

5月30日に放送した「位置情報の未来」では、GPS、WiFi、3Gで位置情報を取得して利用する iPhone 用のアプリを何本か紹介しました。

基本的に自分たちで購入して使っているアプリケーションのレビューという扱いなので個々の会社へ許可をもらわなければできないというものではないのですが、お礼と報告も兼ねて事前に各社にメールの連絡を入れました。内訳は日本の会社一社、外国の会社6社。

まず最初に熱狂的にリアクションを返してくれたのが Brightkite という、今回の企画に一番あてはまっている「位置情報を利用したソーシャルネットワークサービス」の会社。こちらから連絡してから半日以内に、まず自分たちのサービス Brightkite で。そしてほぼ同時に Twitter で、放送日まで毎日告知をしてくれました。

その後も世界の(会社の所在地などネットではほとんど意味が無いのですね)各社から続々とメールが届きました。そしてどのメールもこの言葉で始まっているのです。「Awesome! (それはスゴイ! 最高!)」 そして「実は来週、新バージョンを出すから、正式発表前にベータを送ろうか?」とか「何か使い方がわからなかったりしたら、何でも聞いてくれ」とか。

もちろんこれらのアプリは間違いなく世界中で使われているので日本からのリアクションも始めてではないはずですが、それでも自分たちの作ったものが日本のテレビで紹介されることへの興奮というか喜びというのが伝わって来ました。 Brightkite のスタッフの一人は、ご家族が日本にいらっしゃるそうで、奥さんと奥さんのご家族が放送をリアルタイムで見てくださったそうで、放送後にもメールが届きました。

また、ご覧いただいた方はおわかりのように、この Brightkite はある意味 SNS ですから、それを紹介する時には個人個人のメッセージや投稿した写真が(小さくですが)テレビの画面に表示されます。これも、やはりご挨拶するのが筋だろう、と写っている皆さんに連絡しました。もちろん Brightkite と Twitter を使って。こちらもほとんどの方から暖かいお返事をいただき、またもちろん5月30日・土曜日の夜に放送を見てくださった方もいらっしゃいました。

東京の片隅のオフィスで番組を作っていたら、いきなり部屋の中に世界がやってきてパーティが始まったような不思議な感覚。それが今回の感想です。STYLEBOOK が世界で流れるようになったらきっと面白いだろうな。それも不可能じゃないかもしれないな。スタッフ全員がそう感じました。

今回 紹介した iPhone アプリ:
DGRadar
AroundMe
HearPlanet
Parallel Kingdom AOG
myPOI (i-Finder)
Darkslide
Brightkite

2009年6月5日金曜日

短靴購入検討中

佐藤充能(リサーチャー)

突然ですが今、実に10何年ぶりに短靴の購入を真剣に考えています。というのも僕が高校の頃、ちょっとしたブーツ人気があって、それ以来僕はブーツの愛用者。仕事柄、特に短靴を履く必要もなかったので、高校の頃から現在まで、おそらく10足位のブーツばかり履いてきて、最後に勝った短靴はどんなモノであったかも覚えていません。

そんな僕ですが、流石に年一足はちゃんとした短靴を持っておく必要と、現在愛用中のレースアップが履くのも脱ぐのも手間が掛かりすぎる事、そしてこれが一番大きな理由かもしれませんが、長めのレースアップ用の紐を手に入れるのがかなり面倒な事もあって、いよいよ10何年ぶりの短靴の購入を決意。
しかし、そう考えると今から7~8年前に履いていたコスチュームナショナルの後ろがジッパーになっているブーツと磯靴みたいなブーツは、使い勝手とデザインのバランスが最高だったな~。変な所にぶつけてどちらも破けちゃったのが今でも悔やまれる。

そんな訳で、雑誌を中心に靴を探していたのですが、来月のSTYLEBOOKで今まで特集した日本の靴のメーカー、ブランドの総集編的な企画があるのでビデオを見返した事もあり、せっかくなのでお礼も兼ねて取材でお世話になったブランドの靴にしようかなと検討しています。

第一候補は「日本の靴特集」に登場予定の大塚製靴かリーガルのどちらか。第二候補はこちらも来月の特集に登場予定の「そのみつ」さんと、これは来月には出ないと思いますが昨年末放送したオーダーR。今のところ、品質とデザイン、お値段のバランス、そして何よりあまりにも久しぶりの短靴購入という事もあり大塚製靴かリーガルのストレートチップかウィングチップのスタンダードなものにしようかなと思っていますが、そのみつさんとオーダーRのデザイン的な魅力も捨て難い。ただし、この二つはセミオーダーなので若干お値段が張る。

これらを踏まえて本気で短靴購入を検討しているので、購入したらブログで報告します。ちなみに、報告なかったら僕のお財布事情が許さなかったと思って勘弁して下さい。

STYLEBOOK
「歴史を履く、未来を履く 〜日本の靴」
6月6日(土)よる11時30分

2009年5月8日金曜日

音の風景

佐藤充能(リサーチャー)

今、STYLEBOOKでは「サウンドスケープ」を特集する企画を計画中です。

このサウンドスケープとは、カナダの著名な現代音楽作曲家 レイモンド・マリー・シェーファーが提唱したという新しい概念で、サウンドとスケープという言葉からもわかるとおり、音のランドスケープ。日本語にすると「音風景」。

その概念を簡単に言うと、景観 (景色や風景、街並みなど) の中には、目に見えるものだけではなく、耳から聞こえてくる音も含まれているというもの。産業革命以降、機械文明に発達により、本来あったはずの自然が生み出す豊かな音色は失われ、今世界はかつてないほど喧騒の中にいる。サウンドスケープとはそんな現代の音環境に対して警鐘を鳴らし、音環境について深く考えていこうという運動でもあるのです。

そんな訳で、さっそくレイモンド・マリー・シェーファーの著書『世界の調律-サウンドスケープとはなにか』を読んでみたら、なんだか妙にノイズに敏感になってしまい困惑中。特にパソコンが出す音がとても不快に感じてきました。最近なんか調子が悪いのか、僕のパソコンは常にモーターが廻っている様なファンが廻っている様な耳障りなノイズをずっと出す。そんなにボリュームが大きいわけではないのですが、もの凄く不快。

シェーファーの著書『世界の調律-サウンドスケープとはなにか』は、本格的なIT時代を迎える少し昔に書かれたもの。この本の中では特に、パソコンが出す音については触れられていなかったが、ほんの少しの間で世界には新たなノイズが登場している事を痛感しました。僕達を快適にしてくれるはずのものが、同時に僕達に苦痛をもたらすものだなんて、なんたる皮肉な事でしょうか。

そんな事を考えながら、今日も五月蝿いパソコンの前でお仕事する毎日。次の休みには静かな田舎の温泉で、川のせせらぎなんか聞きながらお風呂に入りたい。

2009年5月1日金曜日

子供と行けるレストラン

佐藤充能(リサーチャー)

いつもは大人世代、特に大人の男性向けの企画が多い STYLEBOOK ですが、ただ今お子さんがいらっしゃるファミリー向けの企画を計画中。その企画とは「子連れレストラン」。

小さな子供がいると、なかなか本格的な料理を味わえるレストランには行きづらい。でも、たまには子供を預けてレストランで夫婦二人の大人の時間をゆっくりと過ごしたい。また本格的なレストランで、家族一緒に楽しい一時を過ごしたい。そんな悩みを抱える未だ小さなお子さんがいらっしゃるファミリー向けの企画です。

そんな訳で、都内と都内近郊の子供歓迎のレストランを調べていたのですが、なかなか良いお店を見つけたので、その中から幾つか紹介。

一つ目は横浜市営地下鉄センター北駅近くの「サクスアベニュー」。
このサクスアベニュー、本格的なフレンチが味わえるお店ながら子供も大歓迎。またなんと言っても嬉しいのが、レストランに併設された託児施設「ピコットクラブ」にお子さんを預ける事も可能なところ。たまには子供を預けて、夫婦二人の大人のディナーやランチを楽しみたいと考えている方に是非お勧めのお店です。

そして二つ目は小田急線の豪徳寺駅近くにある「三輪亭」。
日本では珍しいチロル料理に特化したレストラン。ご主人の三輪さんがチロルでの修行時に在籍していたお店が、子供からお年寄りにまで愛されるお店だった事から、そのコンセプトはお店の看板に「per famiglie(家族のために)」と書かれているように、家族で楽しめるレストラン。そのため、店内はベビーカーでも入りやすい様にバリアフリー設計になっていたり、入口やトイレのドアが大きく開くなど、小さなお子さんがいるファミリーには嬉しい心配りがなされています。
子供が騒いだり、立ち歩こうとするのは当たり前。このお店はご主人の三輪さんが、その時に親が自ら考え、どの様に対処するかを養う場と考えているので、初めてちゃんとしたレストランに子供を連れて行きたいと考えているファミリーには最適なお店です。

今年のGW、高速は大渋滞が予想されるので遠出は控えたいという方、よろしければ是非行ってみてください。

「サクスアベニュー」
横浜市都筑区中川中央1-39-37 TEL:045-309-8100

「三輪亭」
世田谷区豪徳寺1-13-15 TEL:03-3428-0522

2009年4月17日金曜日

位置情報の未来




次廣 靖(プロデューサー)

STYLEBOOK 第一回のテーマで「地図」を選んだように、この番組は地図や位置情報にとても関心があります。

「支配者」にとって測量が大事だったのはいうまでもありません。また住む場所を決める時、移動の時、地図は重要な道具です。しかし地図にはもっと大きな意味があるのではないでしょうか?

そんな疑問もあって、今後「位置情報」を特集する企画を検討中です。

たとえば iPhone 3G。この携帯デバイスには GPS が搭載されています。携帯電話にGPSというのは新しいことではありませんが、 iPhone にGPSが入ったことで、様々な使い方が提案されています。

撮影した写真に位置情報を加えること。
自分の位置を友人に知らせること。また近くにいる友人を捜すこと。
位置情報を使った SNS。
GPS を使った RPG。

番組スタッフの間でも Twitter、Twinkle、Flickr、iPhoto、Brightkite、Parallel Kingdom といったサービスを利用することが流行っています。

またこの春発売された SONY のGPSユニットキット GPS-CS3K にも注目しています。これは移動した場所の緯度経度を記録する道具です。旅行や散歩に持ち歩けば、あとで通ったルートを地図ソフトなどでチェックすることができます。また、このデバイスを持って歩きながらデジタルカメラで写真を撮ると、あとで撮った写真に位置情報を加えることができるのです。もちろん現在いろいろな場所で試しています。

このように使って来て感じたのが、地図とは知恵を整理する手段なのではないか、ということです。

情報を何と関連づけるか。一つの方法は時間軸で整理すること。それが年表だったり日記だったり。もう一つは場所で整理すること。それが地図です。ある場所には(大げさに言えば)地球誕生以来の記憶が残っているはずだからです。

そんなことを考える番組にしたいと考えています。



2009年4月16日木曜日

STYLEBOOK 春のパン祭り

佐藤充能(リサーチャー)

先日、「パン」の取材で、都内の有名パン屋さんを一日で3軒ほど廻る「STYLEBOOK春のパン祭り」を開催。職人さんにパンの魅力を伺いながら、今までの人生の中で一日にこんなにパンを食べた事が無いという位たくさんのパンを試食。流石にどのお店もパン業界で名を馳せる有名店だけあって、普段僕がコンビニで買って食べるパンとは一味違う。(あのパンも美味しいけど)

その中でも僕が個人的に気に入ったお店の一つが、若き天才パン職人・毛利将人さんの「カフェマンマーノ」。昨年12月にオープンしたばかりの新しい店にも関わらず、この毛利さんの作るクロワッサンの味が評判を呼び、既にかなりの人気を得ている今注目のパン屋さん。
パリの名門ホテルで日本人として始めて製パンシェフに抜擢された経験も持つ毛利さんだけに、このクロワッサンやバケッドを始めとして、フランス系のパンの品揃えが豊富。また、このフランスでの経験だけに固執せず、積極的に新しいモノを取り入れて行こうと考えている毛利さんの日本の食材を使ったオリジナルパンも魅力的。(取材では販売予定の新商品を試食させてもらいました。)

場所は代々木上原の駅から歩いて1分もしない所にあるので、興味がある方は是非行ってみて下さい。きっとお気に入りのパンが見つかりますよ。

<ブーランジェリカフェマンマーノ>
東京都渋谷区西原3‐6‐5 TEL:03‐6416‐8022

2009年4月14日火曜日

ハイブリッド車の伏兵

佐藤充能(リサーチャー/ワイルドな車乗り)


業績不振という暗いニュースばかりの自動車業界ですが、実は今年は隠れたハイブリッド車の当たり年。ハイブリッド界の横綱プリウス、その最大のライバルであるインサイト、さらにレクサス版ハリアーハイブリッドのRX450など、ハイブリッド界のビッグネーム達が軒並みモデルチェンジ。しかし、そんな中で僕がもっとも注目しているのが、8月にデビューするというレクサスISGSの間に位置するハイブリッド専用車種「HS250h」。

 

その魅力はプリウスとインサイトの燃費、RX450を始めとした現存するレクサスのハイブリッド車やクラウンハイブリッドととは違い、ハイブリッドの機能を程よい上質とスポーティーさを演出する要素として使っている点。エスティマなどに使われている2.4ℓエンジンに北米版カムリのハイブリッドをベースとしたハイブリッド機構を備え、そのシステムの総出力は187hp。従来ラインアップされているレクサスのハイブリッド車は、ハイブリッドをまるで高ブースとのターボの様に使い排気量+1000CCの出力を得ているが、この出力、250という数字から察するにハイブリッドがもたらす出力分の余裕を、ちょうどいいスポーツ性と上質性の為に使っているのが見て取れる。

 

プリウスとインサイトはやはり燃費スペシャル。どうしても、もう少しスポーティーな車に乗りたいという方。それから、RX450GS450LS600は過激過ぎるし大きすぎると考えている方。そんな方に是非お勧めと推測される。

ビッグネームが続々と生まれ変わるハイブリッド界で、意外な伏兵の存在に注目したい。

2009年2月14日土曜日

自分だけの街を見つける方法

佐藤充能(リサーチャー)

今回は以前書いた「東京」ネタのパート2。
ちなみにパート1では、東京の街歩きを面白くするためのお勧め書籍として、各区の郷土資料館などで発行されている「昔の街の写真集」を紹介しましたが、第2回目の今回はかつて東京の街番組を担当し都内の様々な場所を廻った僕がお勧めする“改めて行くと意外に面白い東京のお勧めスポット”を紹介。

では、その“改めて行くと意外に面白い東京のお勧めスポット”とは? それは、東京タワーや都庁をはじめとした、東京の街を一望できる・・・『東京の高い所達』!!

これら『東京の高い所』、誰もが一度は登った経験があることでしょう。しかし、改めて考えるともう何年も登ってはいない。また、登ったことがあるとしても子供の頃や若い時、そんな人がほとんどではないでしょう。しかし、『高い所』から眺める東京、その醍醐味を味わえるのは、実は大人になってからではないでしょうか?

高い所から街を眺める楽しみの本質、それはただ漠然と高層ビルや街を眺めるだけではなく、その下に広がる“街の営みを想像”する事だと僕は思います。だから知識も経験も踏まえたSTYLEBOOK世代の方が、より“街の営みを想像”することが出来るので、幼い頃や若い時よりもさらに『東京の高い所』を楽しむことが出来るはず。

ちなみにそんな『東京の高い所達』の中でどこがお勧めかというと、東京タワーや都庁などの東京中心に位置しているものよりも、東京の全景が見えるやや離れた位置にある高層ビルや観覧車。具体的には葛西臨海公演の観覧車やサンシャインなどがそれにあたるのだが、詳しくはまた次回、東京パート3で。

STYLEBOOK
外国人のための東京ガイド Part 1
2月21日(土)よる11時30分 放送 

2009年2月3日火曜日

一粒だけで完結するのはもったいない

石田年弘(ディレクター)

日本人は欧米人に比べれば、チョコレートを食べる量はぐっと少ないそうです。
私自身も滅多に食べない。それは、チョコレートを食べると太るという幻想とチョコレートの種類が少ないからだと思う。
甘いのと苦いのと、白いのと、あとは中に何が入っているか、の違いだと思っていた。 しかし、今回の取材で、酸っぱかったり、辛かったり、もっと個性的な味がするものがたくさんあると知りました。 しかも、身体にも良い成分がたくさん含まれているそうです。 もう一つ私が持っていた誤解それは・・・和菓子なら、お茶が絶対に欲しくなる。けれども、チョコレートはそれだけで完結する。 確かにそれでも良い。しかし、コーヒー、紅茶、酒、他の物と一緒に楽しむことでもっと深く味わえるものだと、今回の取材でわかりました。 さらに驚いたのは、葉巻との組み合せ。これほどお互いのポテンシャルを高め、より深く楽しめる関係とは・・・ 音の良いバーで、ホッとする寛ぎのひとときを一粒のチョコレーと葉巻とちょっぴりの酒で、ホッとする寛ぎのひとときを過ごすのは相当おすすめです。 チョコレートをワインのテイスティングのようなつもりで・・・ チョコレートが口の中で溶ける時の鼻に抜けるカカオの香りを楽しむことを意識すれば、その奥深い魔力に気づけるような気がする。 甘い物をほとんど食べない私ですが、今後はチョコレートをもっと身近におこうと思います。 STYLEBOOK 「一粒の魔力 〜チョコレート」 2月7日(土)よる11時30分放送 再放送はありません。

2009年1月20日火曜日

東京を楽しむ方法

佐藤充能(リサーチャー/千葉県民)

2月中に「外国人のための東京ガイド」という企画が進行していることもあり、今回のテーマは「東京」。僕のお勧めする「東京を楽しむための本」をご紹介しようと思います。

実は僕、昨年の3月まで約3年間、東京の街を紹介する番組を担当していたこともあり、東京情報には少し自信あり。ちなみに「革のプロダクト」に出演して頂いたオーダーRの木島さんとも、この東京の街番組の取材を通じて知り合ったのでした。

そんな僕がお勧めする「東京を楽しむための本」は、ガイドブックでもなく、ミシュランでもなく、各区の郷土資料館などで発行している、その街のかつての様子を映した古写真を集めた「昔の街の写真集」。(各区によってタイトルが違うので、ここではまとめて「昔の街の写真集」としています。)

特にお勧めなのが、都心の区の写真集。千代田区とか港区、台東区などの昔から栄えていた街がある区の写真集が特に面白い。例えば千代田区なら何も無い頃の丸の内の絵や、昔の東京駅の写真、九段坂が昔はもっと急な坂道だったことなどがわかる。また現在の新橋駅より先のJRの線路沿いは、昔はほぼ海岸線沿いだったことが港区の写真集を見るとよくわかる。さらに台東区の写真集には昔の六区や、焼け落ちる前の五重塔なども掲載。

驚くほど変わった街から、逆に建物が変わっただけで街全体の骨格が全然変わっていないところなど、どの区の写真集も見応え充分です。

こんな写真集を片手に街を歩けば、東京の面白さは倍増。ほとんど全ての区で発行されているので、興味がある方はまずは最寄りの図書館で探してみて下さい。それから、それでも飽き足りないという方は、郷土出版社の「目で見る100年シリーズ」がお勧め。こっちもたいてい図書館に置いてあります。

そんな感じで書いていたら楽しくなってきたので、また近い内に改めて「東京」について書く予定です。それでは。

2009年1月11日日曜日

色とブランドの物語

佐藤充能(リサーチャー)

今週放送予定の「色特集」には登場しませんが、リサーチ段階で見つけた色にまつわる面白エピソードを二つ程紹介。

まず最初はエルメス。エルメスをイメージするカラーと言えば、なんと言ってもバックや革小物、それから箱や包装紙に使われているオレンジ。もちろんエルメスは色にこだわりを持ち、様々な色を展開していますが、あの柔らかい独特の色合いのオレンジはエルメスを象徴するカラーと言えるでしょう。そんなエルメスのオレンジというイメージが定着したのは、実は第二次世界大戦中。もともと、エルメスが包装紙に使っていたのは白。しかし、戦時中の資源不足から止むを得ずオレンジの包装紙を使ったところ、これが顧客からの評判を呼び、いつしかオレンジはエルメスを象徴するカラーとなったそうです。

続いて二つ目はカワサキのライムグリーン。このカワサキのイメージカラーであるライムグリーンは、実は欧米では不吉な色とされ、特にジンクスを重んじるレースの世界では敬遠されている色でした。しかし、カワサキはアメリカでのレース参戦時に、ライバルを驚かせるためにライムグリーンのマシーンを用意。その圧倒的な強さから、“グリーンモンスター”と呼ばれるようになったのです。ちなみにこの事について、カワサキの方に聞いたところ、”敢えて狙った”という訳ではないそうですが、僕個人の感想としてはその強さを強調する為の狙いの意味があったのでは?と感じました。

STYLEBOOK 色とブランドの物語
1月17日(土)よる11時30分 放送
1月18日(日)よる11時30分 再放送

2009年1月4日日曜日

生活と実践

佐藤充能(リサーチャー)

このスタイルブックのスタッフとして、皆さんに紹介したモノはなるべく実際に購入したり、実践してみようと考えています。そんなこともあり、最近始めたのが、以前番組でも紹介した「ランニング」。

スタッフの中では若い方とはいえ、僕も既に30代前半。最近流行のメタボが気になる年頃、そして微妙にお腹周りが気になる体型になりつつあったことから、生まれて始めて、ライフスタイルの中に「ランニング」がある生活を取り入れることを決意。

「まずは形から」と、思い立ったその日に近くのスポーツ用品店でジャージなどのランニングウェア一式を購入。これが功を奏したのか、せっかく揃えたウェアなどを無駄にしない為にも、毎日ではありませんが、時間がある時は必ずランニングを実践。その結果、まだダイエットという部分では効果は出ていませんが、「ランニング」を取り入れたことによって、今までのライフスタイルに一つの大きな変化が起こりました。そしてこの変化が、今ではまだランニングを続けている大きな理由ともなっています。

その変化とは、タバコの本数が大幅に減った事です。実は僕、一日最低5箱という時代に逆行したヘビースモーカー。そんな僕が、突然「ランニング」を始めれば、当然ちょっと走っただけで息切れは必至。事実、ランニング初日は、ほんの数百メートル走っただけでも苦しくて直ぐに休憩の繰り返し。しかし、こうして3~4km走って家に辿り着くと、いつもならあれ程欲するタバコを体が全く欲しなくなっていたのです。

まぁ~全くと言うのは流石に言い過ぎかもしれませんが、ランニングを始めてから、今まで最低でも5箱だったタバコが1~2箱までに低減。本来のランニングの目的とは少し外れるかもしれませんが、「禁煙したい」と考えている方、生活にランニングを取り入れる事をお勧めします。

2009年1月2日金曜日

革に魅せられた男


佐藤充能(リサーチャー)

現在、スタイルブックでは「若きレザーアーティスト特集」を企画中。先日、このブログでその取材候補の一人である〈革製品全般オーダー R〉の木島さんの事を書きましたが、今回はもう一人の方を、放送前にちょっとだけ紹介。

そのもう一人とは、某雑誌にて「至極の財布」と紹介された事もある職人・井戸崇史さんのブランド〈READY OR ORDER〉。親子3代に渡って続く財布職人の家に生まれ、既に20年以上のキャリアを誇る井戸さんが、長年の財布作りの中で、財布職人としてやってみたかった事の全てを詰め込んだブランドです。

井戸さんの〈READY OR ORDER〉の製品は、革の質感、細部に至るまでの丁寧な仕上げ、普通の財布では生地(布地)を使う部分にも革を使うなど、職人としてのこだわりを随所に感じさせてくれます。また、そのデザインは財布職人の世界では最も優れた技術を持っていると考えられている“パターン作りが出来る職人”としての井戸さんの「技術」と「遊び心」に満ち溢れたものばかり。

もちろん、そんなこだわりぬいた財布は大量生産出来ない故、現在はHP上での既成ラインの販売と、銀座松屋でのオーダー会のみでしか購入することは出来ませんが、来年春頃には工房でのアポイント制のオーダー会を開始する予定とのこと。放送まで待ちきれないという方は、ぜひ〈READY OR ORDER〉のHPをご覧下さい。

READY OR ORDER 

ちなみに、木島さんの 革製品全般オーダー R は 


STYLEBOOK 「革に魅せられた二人の男」
1月10日(土)よる11時30分放送
1月17日(土)よる11時30分再放送