2009年8月10日月曜日

ご飯の話

佐藤充能(リサーチャー)

『スタイルブック』では8月29日に「お米」の特集を予定しています。そんな訳で先日、取材と打ち合わせを兼ねて都内の“お米にこだわるお店”を三軒程うかがってきました。今回から3回に分けてお米特集に登場予定のお店情報を少しだけご紹介しましょう。

第一回目の今回は白金のプラチナ通り沿いにある「心米」。毎年約100種類のお米を試食して、その中から厳選された10種類ぐらいのお米を楽しむことが出来るというお米好きにはたまらないお店です。現在取り扱っているお米は、「ミルキークイーン」「天使の詩」「ひとめぼれ」「はちみつ米」「夢ごこち」「さわのはな」「森のくまさん」「コシヒカリ(魚沼)」「コシヒカリ(福島)」「ハツシモ」「ササニシキ」「あきたこまち」の12種類。これに雑穀の2種類を加えるとその数14種類にもなります。

もちろん水や炊き方にもこだわっていて、お米を研ぐ際の最初の水、それから炊く時には山形県の天然名水を使用。また、ご飯を炊く土鍋はお米が対流しやうい様に、通常よりも丸みを付けた「万古焼き」の特注土鍋を使って炊き上げる。

取材でおじゃました時はその中からお米の甘さや硬さの違いを考えて、「ミルキークイーン」「さわのはな」「ササニシキ」の3種類のお米を試食させていただきました。甘くて柔らかい「ミルキークイーン」、ちょっと固めでさっぱりとした味わいの「ササニシキ」、その中間でどんな料理とも相性の良い「さわのはな」と、同じお米でも銘柄や産地、生産者によってその味の違いは歴然です。

お米の深さを実際に自分の舌で痛感する事が出来るという、非常に稀有な体験が出来るお店「心米」。興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみて下さい。

「心米」
東京都港区白金6-18-7 
TEL:03-5793-4556