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2009年12月26日土曜日

進化は始まっている 未来は今である


16人のスタッフのうち 7人が iPhone ユーザーという、ちょっと異様な STYLEBOOK チームですが、使い方もアプリケーションもバラバラ。それぞれの人がそれぞれの iPhone 観を持っています。今回の企画「手のひらの中の未来 〜 iPhone アプリケーション」はそんなところからスタートしました。

取材でうかがったのは、「大辞泉」がバージョンアップしたばかりの小学館。iPhone/iPod touch を作品ガイドに使っている相田みつを美術館。iPhone アプリをきっかけにプログラムを書かないクリエイターやプロデューサーが世界に進出するのを手助けしているAppliya。全米一位のゲームを創ったパンカク。ARアプリに日本向けのコンテンツを提供するシステム・ケイ(Skype取材)。そして今回の企画のきっかけになる色々な刺激をくださった ITジャーナリストの林信行さん。

お話をきいて思ったのは、この iPhone アプリケーション開発に関わっている方たちが、とてもポジティブであるということ。

ものづくり力が落ちているといわれる今の日本で「アプリケーションを作ることで世界を良くしよう、世界の人を楽しませよう」という気迫が言葉の端々から伝わって来ました。

必ずしも iPhone ユーザーでない方が見ても面白くなるように、という意図もあり、放送ではうかがった話の半分も紹介できませんが、いずれここで追加報告をしたいと考えています。
次廣 靖(プロデューサー/ディレクター)

2009年9月8日火曜日

09・09・09

次廣 靖(プロデューサー/ディレクター)

すでに色々なところで話題になっていますが、2009年9月9日 ザ・ビートルズの全オリジナル・アルバム(+α)がデジタル・リマスターされて発売になります。それを記念して9月9日の9時9分から、赤坂ブリッツで全曲大音量試聴会が行なわれます。

「スタイルブック」ではそのイベントの取材、今回発表されるステレオとモノのボックスセットの紹介だけでなく、日本武道館のコンサート、エド・サリバン・ショー、伝説の屋上コンサート等のビートルズの演奏シーンの映像や、今回のリマスターに携わったエンジニアやEMIスタッフへのインタビューを中心に、「ビートルズを聴き続ける理由」と題し特集をします。

学生の頃は好きだったけれど久しくビートルズを聴いていないという人、新しいCDを買おうか買うまいか迷っている人にも役に立つこと間違いなし。お楽しみに!

STYLEBOOK
ビートルズを聴き続ける理由
9月19日(土)よる11時30分

2009年8月26日水曜日

ご飯の話3



佐藤充能(リサーチャー)

今までこのブログで8月29日放送予定の「お米特集」に登場するお店の事を2回書きましたが、今回はその最後の3回目。本日紹介するお米の美味しいお店は、千代田区外神田 JR御徒町駅、銀座線末広町駅からほど近い場所にある鳥料理の名店「鳥つね自然洞」。

そんな鳥つね自然洞さんの美味しいお米が食べられるメニューといえば「親子丼」。もちろん鳥料理専門店の親子丼なので、鶏肉にこだわっている当り前。それより特筆すべきなのが、この親子丼に使われている福島県熱塩加納村で自然農法にこだわる農家さんから直接仕入れているコシヒカリ。この米の美味しさが、この店の味のベース、すなわち鶏肉を含めたその他の食材の味の基準となっているのです。

今から20数年程前、当時付き合いのあった福島の酒蔵さんから、この熱塩加納村の農家さんのコシヒカリを紹介されたご主人さんは、そのあまりの美味しさに直ぐにお店で使うことを決意。また、それと同時に、お米の味に合わせて鶏肉や野菜、お米を炊く際に使う水なども全て再考することに。全国を飛び廻り、生産者と直接顔を会わせて、このコシヒカリに合う食材を選んでいったそうです。

そんなこだわりのお米、そしてお米の味を基準に厳選された食材を使った親子丼だけに、その味わいは僕が今までの人生で食べた親子丼の中で間違いなくナンバー1(僕の味覚を基準に話すのもなんですが・・・)。普通、親子丼が美味しいといっても、ご飯、卵、お肉、汁のどれか一つの味が妙に際立っているものが多いと思うんですが、この鳥つね自然洞の親子丼は先に書いた理由から、丼の中で全ての食材の味が見事にマッチング。本当に完成された丼って、こんなに美味しいもんなんだと感動すらおぼえました。

8月29日放送の「お米特集」をぜひチェックして下さい。

「鳥つね自然洞」
東京都千代田区外神田5-5-2  TEL:03-5818-3566

STYLEBOOK
「やっぱりご飯が一番」
8月29日(土)よる11時30分
BS朝日

2009年8月19日水曜日

ご飯の話2

佐藤充能(リサーチャー)

今回のブログは前回に引き続き、8月29日放送の「お米特集」に登場するお店を少しだけ。

今回ご紹介するのは、東京の麻布十番で築地から仕入れた旬の魚を使って干物を作り続ける干物職人・藤井哲夫さんのお店「あん梅ぎん香」。

その最大の特徴、美味しいご飯の秘密は、薪を使って釜戸でご飯を炊くこと。

近年、和食の解釈が多様化し、シンプルな和食を提供するお店が少なくなった事に危惧を感じた藤井さんは「あん梅ぎん香」のオープンにあたり、ご飯、干物、味噌汁といった昔ながらの素朴な味わいの日本食、特に美味しいご飯の食べられるお店にしたいと考えたそうです。そして、普通は味と効率のバランスを考えてガス釜や土鍋で炊くところを、ご飯本来の美味しさをもっとも引き出せるという理由から、薪を使って釜戸で炊くことを決意。

薪を使った釜戸炊きという炊き方、それから干物との相性を考えて選択されたお米の銘柄は、富山の「てんたかく」。この「てんたかく」は「ひとめぼれ」の改良種の一つなのですが、「ひとめぼれ」よりも弾力が強く、美味しさを引き出すにはかなりの火力が必要とされるそうです。ガスや土鍋炊きよりも火力が強い釜戸炊きなら、「ひとめぼれ」よりもやや淡白なほのかな甘みを殺さずに、「てんたかく」の魅力である弾力を最大限に引き出すことが可能なのだそうです。

そんな説明を受けながら試食したご飯は、普段そこまで食にこだわらない僕でも一口でわかるほどの美味しさ。実は「あん梅ぎん香」にうかがう約3時間ほど前に食事をすませていたのですが、干物の美味しさも手伝って完食してしまいました。

ご飯が大好きな方、美味しい干物が食べたいという方に、是非おすすめのお店です。


「あん梅ぎん香」
東京都港区麻布十番2-19-2
TEL:03-5439-6938

STYLEBOOK
「おいしいご飯が食べたい」
8月29日(土)よる11時30分

2009年8月14日金曜日

サウンドスケープ 〜川越〜



岡トヲル(ディレクター)

みなさんは「日本の音100選」をご存知でしょうか。 環境省が日本全国から様々な自然音や人口音などを選定したものですが、その中に埼玉県の川越にある「時の鐘」が入っています。

私は川越の高校に通っていたので、その存在は知っていましたが、どんな音だったか思い出せません。そこで取材も兼ねて鐘の音を録りに行く事にしました。

7月某日、気温は30度を超え、うだるような暑さです。 鐘は午前6時・正午・午後3時・午後6時と日に4回鳴ります。 昼少し前、時の鐘の前につくと、 現在朝ドラの舞台になっているためか、たくさんの観光客がいました。

正午。ゆっくりと撞木が動き出して、6回鐘を鳴らしました。時間にしておよそ3分ほどでしょうか。不思議な事に、車道の近くで、車がビュンビュン通るのに音だけはしっかり聞こえるんですね。

3年間川越に通ったのになぜ私はこの音を思い出せないのか、それはあまりに鐘の音が川越の日常音だったからだと思います。その時、「これがサウンドスケープなんだな」と感じました。あらためて聞く鐘の音は、川越の街に響き渡り、とても趣き深かったです。

帰りにふと郷愁に誘われ、菓子屋横丁に向かいました。かき氷を食べると、キーンという痛みが頭に響いてきました。 そのまま足は懐かしい路地へ。
「ゴーン」
午後3時の鐘が鳴っています。 いつの間にか3時間も町を歩いていたようです。

ぜひ鐘の音を聞きに川越に行ってみて下さい。



2009年8月10日月曜日

ご飯の話

佐藤充能(リサーチャー)

『スタイルブック』では8月29日に「お米」の特集を予定しています。そんな訳で先日、取材と打ち合わせを兼ねて都内の“お米にこだわるお店”を三軒程うかがってきました。今回から3回に分けてお米特集に登場予定のお店情報を少しだけご紹介しましょう。

第一回目の今回は白金のプラチナ通り沿いにある「心米」。毎年約100種類のお米を試食して、その中から厳選された10種類ぐらいのお米を楽しむことが出来るというお米好きにはたまらないお店です。現在取り扱っているお米は、「ミルキークイーン」「天使の詩」「ひとめぼれ」「はちみつ米」「夢ごこち」「さわのはな」「森のくまさん」「コシヒカリ(魚沼)」「コシヒカリ(福島)」「ハツシモ」「ササニシキ」「あきたこまち」の12種類。これに雑穀の2種類を加えるとその数14種類にもなります。

もちろん水や炊き方にもこだわっていて、お米を研ぐ際の最初の水、それから炊く時には山形県の天然名水を使用。また、ご飯を炊く土鍋はお米が対流しやうい様に、通常よりも丸みを付けた「万古焼き」の特注土鍋を使って炊き上げる。

取材でおじゃました時はその中からお米の甘さや硬さの違いを考えて、「ミルキークイーン」「さわのはな」「ササニシキ」の3種類のお米を試食させていただきました。甘くて柔らかい「ミルキークイーン」、ちょっと固めでさっぱりとした味わいの「ササニシキ」、その中間でどんな料理とも相性の良い「さわのはな」と、同じお米でも銘柄や産地、生産者によってその味の違いは歴然です。

お米の深さを実際に自分の舌で痛感する事が出来るという、非常に稀有な体験が出来るお店「心米」。興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみて下さい。

「心米」
東京都港区白金6-18-7 
TEL:03-5793-4556

2009年7月12日日曜日

西新宿定点撮影40年



次廣 靖(プロデューサー)

日本のCI、コーポレートブランディングの第一人者、中西元男さんが企画制作されている西新宿定点撮影のことを、以前「位置情報の未来」という回(2009年5月30日放送)でご紹介しました。

じつは昨日はその最初の撮影がおこなわれた1969年7月10日からちょうど40年という記念すべき日だったのです。

5月に中西さんから、この日に撮影があるということをうかがった時、ぜひわれわれスタイルブックも立会わせてくださいとお願いしていました。そして気持ちよくご了承いただき、あの画期的なプロジェクトがどのように作られているかの一部分を見せていただきました。

7月10日の東京は朝から風が強く、天気予報も曇りときどき雨、という不安な天気。基本的に天気が悪い場合は撮影中止のため、ずっと心配していたのですが、午後になると次第に明るくなりほっと一息。夕方に向けて時間がたつと日が射して来ました。

定点撮影の写真は山田脩二、垂見健吾、田中一光の各氏が担当して来られました。現在は嶋村秀人さんが撮影されています。嶋村さんが担当されてからもすでに20年!

嶋村さんと中西さんとの後ろについて撮影現場のビルの屋上に上がりました。すでに写真やDVDでその光景を見たことがあるのですが、やはりそこから見る西新宿は特別に思われました。左(北)の青梅街道方面に新宿アイランドタワー、そして東京都庁舎、真ん中にこのプロジェクトの原点ともいえる京王プラザホテル、そして新宿パークタワー。

今見ると当たり前のようにきちっと収まった西新宿の高層ビル群。それを撮影するのにうってつけの撮影ポジション。しかし考えてみてください。40年前ここにはほとんど何も無かったのです。一体何を根拠にこの場所で、あの角度で、あのサイズで撮影を始めたのでしょう?

1969年当時、定点撮影の候補地はいくつかあったそうなのですが、条件や将来の予測をして決まったのが西新宿。そして撮影の基地を決めて構図を考えたのは、初代撮影者の山田脩二さんだったそうです。撮影場所自体、当時めずらしかった十数階建てのビル。そして「今後、西新宿にビル群が建つとしたら、おそらく駅に近い方から順に、駅に平行して建つに違いない」こう山田さんは読んだそうです。はたしてその通り計画は進みました。

都市計画もデザインの大きな対象、ということで中西さんが始められたこの「西新宿定点撮影40年」。今後のスタイルブックでも、あらためて紹介する予定です。お楽しみに。

(写真 左:中西氏、右:嶋村氏)

2009年7月4日土曜日

デザインの着想・デザイナーの言葉

「デザイナーはデコレーターではない - 川崎和男」
「形のないものに形を与えて 読者を誘拐する - 菊地信義」
「光を香る - 内原智史」
「完全を超えた不完全の美 - 枡野俊明」
「茶室は未来の空間を考える場所 - 隈 研吾」
「ピアノのデザインは人の暮らしの変化と連動する - 勝又良宏」
「わからない文様に生命力を感じる - 佐藤 卓」
「ブランド=企業の思いを伝えたい - ナガオカケンメイ」

STYLEBOOK
7/4(土)よる11時30分

2009年7月3日金曜日

子供と行けるレストラン2

佐藤充能(リサーチャー)

前回の放送が好評だったため、第2弾が決定した企画「子供と一緒に行けるレストラン」。現在、取材に協力していただけるお店を調査中です。今日はこのブログを見てくださっている方だけに、そんなお店の探し方をちょっとだけ…。 

僕が今まで調べた限りでも、六本木、赤坂、神楽坂、自由が丘、元町には、先日の「三輪亭」や「サクスアベニュー」さんの様な大人も子供も楽しめるお店が間違いなくあります! ヒントは、六本木は和食、赤坂はスペイン料理、神楽坂はイタリアン、自由が丘はフレンチ、元町はフレンチのビストロ。

興味のある方はこれらの地名と各料理のカテゴリー、それから「子連れ」、「家族」、「優しい」などのキーワードを加えてネットで検索。直ぐに見つかると思いますよ~。

2009年6月27日土曜日

Cの遺伝子 - スーパーカブ110試乗レビュー

佐藤タダシ(ディレクター/カブ乗り)

遂に発売されたスーパーカブ110。STYLEBOOK で紹介するにあたり、試乗してきました。そこで気になる方&購入予定の皆さんに向けてリポートしましょう。

まず実車を見ての第一印象は随分と「ファニーフェイス」になった点。メッキパーツが少なくなり「プラスチッキー」になったという人もいるが、メタリックでは無くなったボディーカラーとのマッチングはイイ。全体的に丸みを帯びたスタイルが優しさを醸し出している。でも、どこから見てもやはり「スーパーカブ」。伝統を残しつつ、ここまでスタイリッシュになったのは驚きだ。

エンジンは海外モデルにも搭載されている110ccがベース。PGM−FIのセッティングの妙によって、スムーズ&トルクフル。従来の90ccでは交差点進入時のブレーキング後加速がやや辛いと感じることもあったがニューカブはそんな事を感じさせない。3速のまま、20kmから加速しても十分にスピードを乗せられる。

とかく話題になるのが、テレスコピック式となったフロントサスペンション。このシステムの最大の恩恵はフロントブレーキを使えるものにしている点。今までのボトムリンク式では制動時の挙動がやや不安な感じを覚えるものであったが、積極的にフロントをブレーキングできるようになり、安心感が備わった感じだ。
でも基本的に乗り味は今までのカブと同じ。お尻から下でコントロールするヒラヒラ感は変わらない。

ユーティリティ&セーフティ関係は殆ど一新された。速度計内燃料計、メインキーボックスでのハンドルロック、左グリップに装備されるプッシュキャンセルウィンカースイッチ、バーエンドキャップ装着、小型化されたが効果大のレッグシールド等、そのすべてが便利になったのと同時に高級感を醸し出すのに一役買っている。

ヘビーユーザーにとって気になる点はカスタマイズだろう。現時点でもHMJから魅力的なパーツも出ているし、先行きは明るそうだ。

今までのカブは「質実剛健」であり、それが実用車としての主張でもあった。しかし、ニューカブは「羊の皮を被った狼」といった感じ。可愛い顔をしてはいるが、走りはいい。私だったら、キャリアを小型化するだけでほぼノーマルで乗ってみたい。

2009年6月22日月曜日

21世紀のスーパーカブ



佐藤タダシ(ディレクター/カブオーナー)

先日ここでも予告した「カブ」のイベントに、STYLEBOOK の取材で行ってきました。
Cafe Cub Party in Kyoto 2009!

ひとくちに「カブ」といっても実はさまざまな種類があります。

新聞配達でお馴染みの「スーパーカブ」。タイヤのサイズが小さい「リトルカブ」や、同じエンジンを搭載したレジャーバイク「モンキー&ゴリラ」も広義的にはカブ系に入るそうです。その他にも「タイカブ」「ハンターカブ」と行った海外モデルもあります。

これらの車両が一同に集まるイベントが Cafe Cub Party。自分好みにカスタマイズされたカブが480台(!)も集合しました。

驚いた事に殆どの参加者は京都まで自走してくるのです。中には関東、九州からの人もいました。基本的には原付です。走る事のできる道路も限られています。それでも皆、京都目指して駆けてくるのです。しかも20年前、30年前のカブも自走参加。よく聞くカブのエピソードを思い出しました。「カブは頑丈」。

京都の街には多くの古いカブが現役で走っていました。
「壊れるまで乗る」
「直せば走る」
このサイクルが確立しているバイクだからこそ古い車両でもバリバリ走れるのですね。

ところで新しいスーパーカブが発表されました。排気量110ccのパワフルカブです。さっそく試乗車を借りて乗ってみました。「これがカブ?」速いです。ストレスなく走ります。そして音も静か。既存のパワートレーンを使っているのにも関わらず、これほど変わるとは! 間違いなく110ccスーパーカブは21世紀のカブです。オススメ!

スタイルブック
「Cの遺伝子」
6月27日(土)よる11時30分放送

2009年6月20日土曜日

2009年6月18日木曜日

2009年、 BONSAI の旅



次廣 靖(プロデューサー)

これまで150回以上も放送してきた STYLEBOOK ですが、取り上げていないテーマがいくつもあります。その一つが「盆栽」。

日本庭園や茶室をとりあげたことはあるのに、なぜ盆栽を扱わなかったか。その理由の一つは「波平さんの趣味」っぽく思えたから。もちろん偏見です。盆栽に対しても波平さんに対しても。

今回、番組で取材させていただきわかったのは、盆栽は決して「年寄りのための趣味」だけではない、ということ。いや、もちろんお年寄りの趣味でも構わないのですが、だからといって若い人が手を出さないのはもったいない。そして、とてもドメスティックな世界であるからこそ、世界が注目しているということ。(写真の棚はロサンゼルスでのスナップ)



今テレビで盆栽というと、パラダイス山本さんが提唱している「マン盆栽」や、女性にも話題の「ミニ盆栽」、を取り上げがちですが、伝統的な盆栽も充分ポップだし楽しいということが、番組の取材を通じてよくわかりました。そして数千万円の盆栽にも数万円の盆栽にもそれぞれ魅力があることもわかりました。

もう一つ、盆栽で感じたのが「この鉢の中に世界がある」という感覚。盆栽には、茶室や日本庭園と同じ「小さなもののなかの宇宙」という美学を感じます。それは日本独特の感覚かもしれません。しかしその日本独特の感覚こそ、現代の世界に必要なものではないでしょうか。

CL(コンパクト・ラグジュアリー)という言葉があります。「ムダのない豊かさ・本物の美しさ」を提唱するこのコンセプト。その原点をこの盆栽に見ることができます。

2009年の今だからこそ、盆栽を楽しむ理由がある。そんな考えから今回、番組でとりあげることにしました。盆栽ファンから入門者、これから始めようかという人、どなたにも楽しめる企画だと思います。お楽しみに。

スタイルブック
「2009年、BONSAI の旅」
6月20日(土)よる11時30分放送

2009年6月13日土曜日

パノラマ大好き!



次廣 靖(プロデューサー)

6月13日(土)の放送は「二味違う写真を楽しもう」

今回の企画を考えたもともとのきっかけが、スタッフのうち2人が持っている KODAK の V570 というカメラ。このコンパクトデジタルカメラのウリは レンズが二つあって超広角の画が撮れること。そして、ただでさえ広角なのに、さらにカメラの内部で複数の画像をつなぎ合わせてパノラマ写真を撮れることなのです。

パノラマ写真はもちろん昔からあり、愛好者もたくさんいます。きくところによると元ソニー会長兼CEOの出井さんもその一人だとか。

かつては特殊なカメラを使うしか無かったパノラマ写真(普通の写真の上下を切って、横長というだけの偽パノラマもありましたが)。それがデジタルカメラのおかげで簡単に楽しめるようになった。しかもつなぎ合わせるためのソフトウェアが年々進化して、より大きい画をきれいに作れるようになった。それに気づかせてくれたきっかけが V570 でした。

その最新型の一つがソニーのDSC-HX1。なんとビデオカメラでパンをするように、カメラを一振りするだけでパノラマ写真ができてしまうのです。使ってみたい! これが今回の企画のきっかけです。

今回の番組では、パノラマの他にも「普通じゃない」写真を撮れるカメラを紹介します。お楽しみに。

スタイルブック
「二味違う写真を楽しもう」
6月13日(土)よる11時30分

2009年6月9日火曜日

Cafe Cub Party in 京都

次廣 靖(プロデューサー)

昨年、50周年を迎えた Honda のスーパーカブ。STYLEBOOK でもその歴史を振り返って紹介しました。

印象に残るのは Honda の方がおっしゃっていた言葉。 スーパーカブがあったから、今の Honda がある。

今では世界的な企業になっている会社の原点。それが今も現役であるだけではなく、ファンが世界中にいるということ。これはとても稀なことではないでしょうか。そしてモノづくりについて大事な何かを伝えているのではないでしょうか。

そんなスーパーカブのファンが日本中から集まるイベントがあります。 Cafe Cub Party。1997年から毎年開催されて来たこのパーティ、いまでは東京と関西で年2回開かれています。まもなくやって来るのが Cafe Cub Party in Kyoto。

今年 2009年は 6月14日(日)京都・梅小路公園。もちろん STYLEBOOK も取材に行き、 日本中のスーパーカブ自慢の映像をおさめて来ます。放送は6月27日の予定です。

2009年5月8日金曜日

音の風景

佐藤充能(リサーチャー)

今、STYLEBOOKでは「サウンドスケープ」を特集する企画を計画中です。

このサウンドスケープとは、カナダの著名な現代音楽作曲家 レイモンド・マリー・シェーファーが提唱したという新しい概念で、サウンドとスケープという言葉からもわかるとおり、音のランドスケープ。日本語にすると「音風景」。

その概念を簡単に言うと、景観 (景色や風景、街並みなど) の中には、目に見えるものだけではなく、耳から聞こえてくる音も含まれているというもの。産業革命以降、機械文明に発達により、本来あったはずの自然が生み出す豊かな音色は失われ、今世界はかつてないほど喧騒の中にいる。サウンドスケープとはそんな現代の音環境に対して警鐘を鳴らし、音環境について深く考えていこうという運動でもあるのです。

そんな訳で、さっそくレイモンド・マリー・シェーファーの著書『世界の調律-サウンドスケープとはなにか』を読んでみたら、なんだか妙にノイズに敏感になってしまい困惑中。特にパソコンが出す音がとても不快に感じてきました。最近なんか調子が悪いのか、僕のパソコンは常にモーターが廻っている様なファンが廻っている様な耳障りなノイズをずっと出す。そんなにボリュームが大きいわけではないのですが、もの凄く不快。

シェーファーの著書『世界の調律-サウンドスケープとはなにか』は、本格的なIT時代を迎える少し昔に書かれたもの。この本の中では特に、パソコンが出す音については触れられていなかったが、ほんの少しの間で世界には新たなノイズが登場している事を痛感しました。僕達を快適にしてくれるはずのものが、同時に僕達に苦痛をもたらすものだなんて、なんたる皮肉な事でしょうか。

そんな事を考えながら、今日も五月蝿いパソコンの前でお仕事する毎日。次の休みには静かな田舎の温泉で、川のせせらぎなんか聞きながらお風呂に入りたい。

2009年5月1日金曜日

子供と行けるレストラン

佐藤充能(リサーチャー)

いつもは大人世代、特に大人の男性向けの企画が多い STYLEBOOK ですが、ただ今お子さんがいらっしゃるファミリー向けの企画を計画中。その企画とは「子連れレストラン」。

小さな子供がいると、なかなか本格的な料理を味わえるレストランには行きづらい。でも、たまには子供を預けてレストランで夫婦二人の大人の時間をゆっくりと過ごしたい。また本格的なレストランで、家族一緒に楽しい一時を過ごしたい。そんな悩みを抱える未だ小さなお子さんがいらっしゃるファミリー向けの企画です。

そんな訳で、都内と都内近郊の子供歓迎のレストランを調べていたのですが、なかなか良いお店を見つけたので、その中から幾つか紹介。

一つ目は横浜市営地下鉄センター北駅近くの「サクスアベニュー」。
このサクスアベニュー、本格的なフレンチが味わえるお店ながら子供も大歓迎。またなんと言っても嬉しいのが、レストランに併設された託児施設「ピコットクラブ」にお子さんを預ける事も可能なところ。たまには子供を預けて、夫婦二人の大人のディナーやランチを楽しみたいと考えている方に是非お勧めのお店です。

そして二つ目は小田急線の豪徳寺駅近くにある「三輪亭」。
日本では珍しいチロル料理に特化したレストラン。ご主人の三輪さんがチロルでの修行時に在籍していたお店が、子供からお年寄りにまで愛されるお店だった事から、そのコンセプトはお店の看板に「per famiglie(家族のために)」と書かれているように、家族で楽しめるレストラン。そのため、店内はベビーカーでも入りやすい様にバリアフリー設計になっていたり、入口やトイレのドアが大きく開くなど、小さなお子さんがいるファミリーには嬉しい心配りがなされています。
子供が騒いだり、立ち歩こうとするのは当たり前。このお店はご主人の三輪さんが、その時に親が自ら考え、どの様に対処するかを養う場と考えているので、初めてちゃんとしたレストランに子供を連れて行きたいと考えているファミリーには最適なお店です。

今年のGW、高速は大渋滞が予想されるので遠出は控えたいという方、よろしければ是非行ってみてください。

「サクスアベニュー」
横浜市都筑区中川中央1-39-37 TEL:045-309-8100

「三輪亭」
世田谷区豪徳寺1-13-15 TEL:03-3428-0522

2009年4月17日金曜日

位置情報の未来




次廣 靖(プロデューサー)

STYLEBOOK 第一回のテーマで「地図」を選んだように、この番組は地図や位置情報にとても関心があります。

「支配者」にとって測量が大事だったのはいうまでもありません。また住む場所を決める時、移動の時、地図は重要な道具です。しかし地図にはもっと大きな意味があるのではないでしょうか?

そんな疑問もあって、今後「位置情報」を特集する企画を検討中です。

たとえば iPhone 3G。この携帯デバイスには GPS が搭載されています。携帯電話にGPSというのは新しいことではありませんが、 iPhone にGPSが入ったことで、様々な使い方が提案されています。

撮影した写真に位置情報を加えること。
自分の位置を友人に知らせること。また近くにいる友人を捜すこと。
位置情報を使った SNS。
GPS を使った RPG。

番組スタッフの間でも Twitter、Twinkle、Flickr、iPhoto、Brightkite、Parallel Kingdom といったサービスを利用することが流行っています。

またこの春発売された SONY のGPSユニットキット GPS-CS3K にも注目しています。これは移動した場所の緯度経度を記録する道具です。旅行や散歩に持ち歩けば、あとで通ったルートを地図ソフトなどでチェックすることができます。また、このデバイスを持って歩きながらデジタルカメラで写真を撮ると、あとで撮った写真に位置情報を加えることができるのです。もちろん現在いろいろな場所で試しています。

このように使って来て感じたのが、地図とは知恵を整理する手段なのではないか、ということです。

情報を何と関連づけるか。一つの方法は時間軸で整理すること。それが年表だったり日記だったり。もう一つは場所で整理すること。それが地図です。ある場所には(大げさに言えば)地球誕生以来の記憶が残っているはずだからです。

そんなことを考える番組にしたいと考えています。



2009年4月16日木曜日

STYLEBOOK 春のパン祭り

佐藤充能(リサーチャー)

先日、「パン」の取材で、都内の有名パン屋さんを一日で3軒ほど廻る「STYLEBOOK春のパン祭り」を開催。職人さんにパンの魅力を伺いながら、今までの人生の中で一日にこんなにパンを食べた事が無いという位たくさんのパンを試食。流石にどのお店もパン業界で名を馳せる有名店だけあって、普段僕がコンビニで買って食べるパンとは一味違う。(あのパンも美味しいけど)

その中でも僕が個人的に気に入ったお店の一つが、若き天才パン職人・毛利将人さんの「カフェマンマーノ」。昨年12月にオープンしたばかりの新しい店にも関わらず、この毛利さんの作るクロワッサンの味が評判を呼び、既にかなりの人気を得ている今注目のパン屋さん。
パリの名門ホテルで日本人として始めて製パンシェフに抜擢された経験も持つ毛利さんだけに、このクロワッサンやバケッドを始めとして、フランス系のパンの品揃えが豊富。また、このフランスでの経験だけに固執せず、積極的に新しいモノを取り入れて行こうと考えている毛利さんの日本の食材を使ったオリジナルパンも魅力的。(取材では販売予定の新商品を試食させてもらいました。)

場所は代々木上原の駅から歩いて1分もしない所にあるので、興味がある方は是非行ってみて下さい。きっとお気に入りのパンが見つかりますよ。

<ブーランジェリカフェマンマーノ>
東京都渋谷区西原3‐6‐5 TEL:03‐6416‐8022

2009年2月14日土曜日

自分だけの街を見つける方法

佐藤充能(リサーチャー)

今回は以前書いた「東京」ネタのパート2。
ちなみにパート1では、東京の街歩きを面白くするためのお勧め書籍として、各区の郷土資料館などで発行されている「昔の街の写真集」を紹介しましたが、第2回目の今回はかつて東京の街番組を担当し都内の様々な場所を廻った僕がお勧めする“改めて行くと意外に面白い東京のお勧めスポット”を紹介。

では、その“改めて行くと意外に面白い東京のお勧めスポット”とは? それは、東京タワーや都庁をはじめとした、東京の街を一望できる・・・『東京の高い所達』!!

これら『東京の高い所』、誰もが一度は登った経験があることでしょう。しかし、改めて考えるともう何年も登ってはいない。また、登ったことがあるとしても子供の頃や若い時、そんな人がほとんどではないでしょう。しかし、『高い所』から眺める東京、その醍醐味を味わえるのは、実は大人になってからではないでしょうか?

高い所から街を眺める楽しみの本質、それはただ漠然と高層ビルや街を眺めるだけではなく、その下に広がる“街の営みを想像”する事だと僕は思います。だから知識も経験も踏まえたSTYLEBOOK世代の方が、より“街の営みを想像”することが出来るので、幼い頃や若い時よりもさらに『東京の高い所』を楽しむことが出来るはず。

ちなみにそんな『東京の高い所達』の中でどこがお勧めかというと、東京タワーや都庁などの東京中心に位置しているものよりも、東京の全景が見えるやや離れた位置にある高層ビルや観覧車。具体的には葛西臨海公演の観覧車やサンシャインなどがそれにあたるのだが、詳しくはまた次回、東京パート3で。

STYLEBOOK
外国人のための東京ガイド Part 1
2月21日(土)よる11時30分 放送