2010年1月1日金曜日

Yes



次廣 靖(プロデューサー/ディレクター)

ファンにとってはおなじみの話ですが、ビートルズという人生に疑問を抱き全てに疲れていたジョンを救ったのは、たまたま見に行ったヨーコの個展で出会った「Yes」という言葉だったといいます。

映画『イエロー・サブマリン』でもブルー・ミーニーを倒すのは「Yes」。

たしか大瀧詠一さんが書かれていたと思うのですが「ポピュラー音楽の歴史はYesと言った者の歴史」。新しいリズム、新しい言葉、新しいメロディ、新しい衣裳が出て来た時に、否定するのではなく、それは面白いと思った人たちが新しい音楽を創ってきたと。

もちろんそれで昔からの音楽が否定されるわけではありません。ヒットチャートに載らない音楽にYesという選択をすることもできます。たとえば今年来日が予定されているアーティスト、ジャクソン・ブラウン、ビーチ・ボーイズ、ボブ・ディラン、キャロル・キング、ジェームズ・テイラー。みんなそうして「生き延びて」来たのではないでしょうか。

歳をとるということもそうです。それだけ新しいこと、モノ、人に出会うことができるということ。そのチャンスにYesということができれば、いっそう楽しく生きていけるはず。

年の初めにそんなことを考えました。

うまく行かないことは多いけれども、常に前向きに。おすすめのビデオをここにあげておきます。

http://www.youtube.com/watch?v=DE8HrWmnLwA
http://www.youtube.com/watch?v=54pPcsDEc6M

photo by (michelle)
http://www.flickr.com/photos/eyefruit/ / CC BY-NC-SA 2.0
http://www.flickr.com/photos/eyefruit/179553810/


photo by (michelle)

2009年12月30日水曜日

フリーの力


次廣 靖(プロデューサー/ディレクター)

年末の特集でいろいろな方とお会いして話している時に出た面白いキーワードがあります。それは「フリー」。英語では「無料」と「自由」という意味を同時に持つ言葉です。

たまたま Google や Twitter などのサービスを考えていたら「フリーの力」というフレーズが頭に浮かび、ドキュメンタリー番組にしたら面白いのではないかと考えていたところでした。そのことを取材先の方に伝えたら、今すでに「フリー」そして「フリーミアム」という言葉がバズワードになっていて、それについての本『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』は話題になっているとのこと。不勉強でした。もしかしたら思い浮かんだのは、どこかで読んだからかもしれませんね。

で、この『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』、どんな内容だと思いますか? 読み始めたら、自分が考えていたのとはかなり違う方向の内容ということがわかりました。しかし面白くて刺激的なのは確かです。

年末年始の読書におすすめです。

年明けには、これらをテーマにイベントも企画されているようですが、それについてはまた今度。
(写真はマカロンで作った Google Chrome アイコン)

2009年12月26日土曜日

進化は始まっている 未来は今である


16人のスタッフのうち 7人が iPhone ユーザーという、ちょっと異様な STYLEBOOK チームですが、使い方もアプリケーションもバラバラ。それぞれの人がそれぞれの iPhone 観を持っています。今回の企画「手のひらの中の未来 〜 iPhone アプリケーション」はそんなところからスタートしました。

取材でうかがったのは、「大辞泉」がバージョンアップしたばかりの小学館。iPhone/iPod touch を作品ガイドに使っている相田みつを美術館。iPhone アプリをきっかけにプログラムを書かないクリエイターやプロデューサーが世界に進出するのを手助けしているAppliya。全米一位のゲームを創ったパンカク。ARアプリに日本向けのコンテンツを提供するシステム・ケイ(Skype取材)。そして今回の企画のきっかけになる色々な刺激をくださった ITジャーナリストの林信行さん。

お話をきいて思ったのは、この iPhone アプリケーション開発に関わっている方たちが、とてもポジティブであるということ。

ものづくり力が落ちているといわれる今の日本で「アプリケーションを作ることで世界を良くしよう、世界の人を楽しませよう」という気迫が言葉の端々から伝わって来ました。

必ずしも iPhone ユーザーでない方が見ても面白くなるように、という意図もあり、放送ではうかがった話の半分も紹介できませんが、いずれここで追加報告をしたいと考えています。
次廣 靖(プロデューサー/ディレクター)

2009年9月8日火曜日

09・09・09

次廣 靖(プロデューサー/ディレクター)

すでに色々なところで話題になっていますが、2009年9月9日 ザ・ビートルズの全オリジナル・アルバム(+α)がデジタル・リマスターされて発売になります。それを記念して9月9日の9時9分から、赤坂ブリッツで全曲大音量試聴会が行なわれます。

「スタイルブック」ではそのイベントの取材、今回発表されるステレオとモノのボックスセットの紹介だけでなく、日本武道館のコンサート、エド・サリバン・ショー、伝説の屋上コンサート等のビートルズの演奏シーンの映像や、今回のリマスターに携わったエンジニアやEMIスタッフへのインタビューを中心に、「ビートルズを聴き続ける理由」と題し特集をします。

学生の頃は好きだったけれど久しくビートルズを聴いていないという人、新しいCDを買おうか買うまいか迷っている人にも役に立つこと間違いなし。お楽しみに!

STYLEBOOK
ビートルズを聴き続ける理由
9月19日(土)よる11時30分

2009年9月2日水曜日

スズムシのすすめ

佐藤充能(リサーチャー)

スズムシを飼い始めた。きっかけは馴染みの銭湯でのお風呂上り、番台の前の休憩所で一休みをしていたら何処から秋を感じさせるスズムシの風流な音色が・・・。最初はBGMを流しているのかと思ったが、銭湯の人に聞いたら自分が座っている椅子の下に虫篭があって、その中で本物のスズムシが鳴いている音だとのこと。お風呂上りのさっぱりとした気分に妙にマッチするスズムシの音色。しばらくの間、その鳴き声を聞きながらゆっくりとしていたら、銭湯の人が「スズムシ持ってかない?」と僕に一言。小学生の時にカブトムシを飼って以来、虫を飼っていなかったこともあり、飼う自信の無かった僕は一瞬戸惑うも、あまりにもスズムシの音色が良かったので結局スズムシを家に持って帰ることに・・・。

そんな訳で、3週間程前から僕とスズムシの生活が始まったのですが、これがなかなか楽しい! 何が楽しいって、スズムシ達が家で飼ったら全然「風流に」鳴いてくれない! 貰ってくる前は夜になったら良い感じで鳴いてくれると想像していたが、もう昼も夜も関係無く鳴きまくる! しかも音量的に風流なのは一瞬! いったん鳴き出すと、後は直ぐに風流のレベルを超えた大ボリュームで鳴き続ける!

つい最近、番組で音環境を考えてみようという概念「サウンドスケープ」を特集したが、このサウンドスケープの概念を説明する本ではスズムシの音色が「良い音」として度々紹介されている。しかし、我が家のスズムシ達ときたら風流一瞬、直ぐ騒音。だけど、出来の悪い子ほど可愛いと言われる通り、最近はこのスズムシ達の騒音レベルのサウンドスケープがないと、思わず死んじゃったんじゃないかと心配になって、一日に何度も虫篭を覗きこんでしまう自分がいる・・・。

平安時代の貴族や江戸時代の庶民の間で流行したという「スズムシの飼育」。なかなか楽しいし、一週間に一回位エサをあげるだけで手間も掛からないので、興味のある方は是非!

2009年8月26日水曜日

ご飯の話3



佐藤充能(リサーチャー)

今までこのブログで8月29日放送予定の「お米特集」に登場するお店の事を2回書きましたが、今回はその最後の3回目。本日紹介するお米の美味しいお店は、千代田区外神田 JR御徒町駅、銀座線末広町駅からほど近い場所にある鳥料理の名店「鳥つね自然洞」。

そんな鳥つね自然洞さんの美味しいお米が食べられるメニューといえば「親子丼」。もちろん鳥料理専門店の親子丼なので、鶏肉にこだわっている当り前。それより特筆すべきなのが、この親子丼に使われている福島県熱塩加納村で自然農法にこだわる農家さんから直接仕入れているコシヒカリ。この米の美味しさが、この店の味のベース、すなわち鶏肉を含めたその他の食材の味の基準となっているのです。

今から20数年程前、当時付き合いのあった福島の酒蔵さんから、この熱塩加納村の農家さんのコシヒカリを紹介されたご主人さんは、そのあまりの美味しさに直ぐにお店で使うことを決意。また、それと同時に、お米の味に合わせて鶏肉や野菜、お米を炊く際に使う水なども全て再考することに。全国を飛び廻り、生産者と直接顔を会わせて、このコシヒカリに合う食材を選んでいったそうです。

そんなこだわりのお米、そしてお米の味を基準に厳選された食材を使った親子丼だけに、その味わいは僕が今までの人生で食べた親子丼の中で間違いなくナンバー1(僕の味覚を基準に話すのもなんですが・・・)。普通、親子丼が美味しいといっても、ご飯、卵、お肉、汁のどれか一つの味が妙に際立っているものが多いと思うんですが、この鳥つね自然洞の親子丼は先に書いた理由から、丼の中で全ての食材の味が見事にマッチング。本当に完成された丼って、こんなに美味しいもんなんだと感動すらおぼえました。

8月29日放送の「お米特集」をぜひチェックして下さい。

「鳥つね自然洞」
東京都千代田区外神田5-5-2  TEL:03-5818-3566

STYLEBOOK
「やっぱりご飯が一番」
8月29日(土)よる11時30分
BS朝日

2009年8月19日水曜日

ご飯の話2

佐藤充能(リサーチャー)

今回のブログは前回に引き続き、8月29日放送の「お米特集」に登場するお店を少しだけ。

今回ご紹介するのは、東京の麻布十番で築地から仕入れた旬の魚を使って干物を作り続ける干物職人・藤井哲夫さんのお店「あん梅ぎん香」。

その最大の特徴、美味しいご飯の秘密は、薪を使って釜戸でご飯を炊くこと。

近年、和食の解釈が多様化し、シンプルな和食を提供するお店が少なくなった事に危惧を感じた藤井さんは「あん梅ぎん香」のオープンにあたり、ご飯、干物、味噌汁といった昔ながらの素朴な味わいの日本食、特に美味しいご飯の食べられるお店にしたいと考えたそうです。そして、普通は味と効率のバランスを考えてガス釜や土鍋で炊くところを、ご飯本来の美味しさをもっとも引き出せるという理由から、薪を使って釜戸で炊くことを決意。

薪を使った釜戸炊きという炊き方、それから干物との相性を考えて選択されたお米の銘柄は、富山の「てんたかく」。この「てんたかく」は「ひとめぼれ」の改良種の一つなのですが、「ひとめぼれ」よりも弾力が強く、美味しさを引き出すにはかなりの火力が必要とされるそうです。ガスや土鍋炊きよりも火力が強い釜戸炊きなら、「ひとめぼれ」よりもやや淡白なほのかな甘みを殺さずに、「てんたかく」の魅力である弾力を最大限に引き出すことが可能なのだそうです。

そんな説明を受けながら試食したご飯は、普段そこまで食にこだわらない僕でも一口でわかるほどの美味しさ。実は「あん梅ぎん香」にうかがう約3時間ほど前に食事をすませていたのですが、干物の美味しさも手伝って完食してしまいました。

ご飯が大好きな方、美味しい干物が食べたいという方に、是非おすすめのお店です。


「あん梅ぎん香」
東京都港区麻布十番2-19-2
TEL:03-5439-6938

STYLEBOOK
「おいしいご飯が食べたい」
8月29日(土)よる11時30分

2009年8月14日金曜日

サウンドスケープ 〜川越〜



岡トヲル(ディレクター)

みなさんは「日本の音100選」をご存知でしょうか。 環境省が日本全国から様々な自然音や人口音などを選定したものですが、その中に埼玉県の川越にある「時の鐘」が入っています。

私は川越の高校に通っていたので、その存在は知っていましたが、どんな音だったか思い出せません。そこで取材も兼ねて鐘の音を録りに行く事にしました。

7月某日、気温は30度を超え、うだるような暑さです。 鐘は午前6時・正午・午後3時・午後6時と日に4回鳴ります。 昼少し前、時の鐘の前につくと、 現在朝ドラの舞台になっているためか、たくさんの観光客がいました。

正午。ゆっくりと撞木が動き出して、6回鐘を鳴らしました。時間にしておよそ3分ほどでしょうか。不思議な事に、車道の近くで、車がビュンビュン通るのに音だけはしっかり聞こえるんですね。

3年間川越に通ったのになぜ私はこの音を思い出せないのか、それはあまりに鐘の音が川越の日常音だったからだと思います。その時、「これがサウンドスケープなんだな」と感じました。あらためて聞く鐘の音は、川越の街に響き渡り、とても趣き深かったです。

帰りにふと郷愁に誘われ、菓子屋横丁に向かいました。かき氷を食べると、キーンという痛みが頭に響いてきました。 そのまま足は懐かしい路地へ。
「ゴーン」
午後3時の鐘が鳴っています。 いつの間にか3時間も町を歩いていたようです。

ぜひ鐘の音を聞きに川越に行ってみて下さい。



2009年8月10日月曜日

ご飯の話

佐藤充能(リサーチャー)

『スタイルブック』では8月29日に「お米」の特集を予定しています。そんな訳で先日、取材と打ち合わせを兼ねて都内の“お米にこだわるお店”を三軒程うかがってきました。今回から3回に分けてお米特集に登場予定のお店情報を少しだけご紹介しましょう。

第一回目の今回は白金のプラチナ通り沿いにある「心米」。毎年約100種類のお米を試食して、その中から厳選された10種類ぐらいのお米を楽しむことが出来るというお米好きにはたまらないお店です。現在取り扱っているお米は、「ミルキークイーン」「天使の詩」「ひとめぼれ」「はちみつ米」「夢ごこち」「さわのはな」「森のくまさん」「コシヒカリ(魚沼)」「コシヒカリ(福島)」「ハツシモ」「ササニシキ」「あきたこまち」の12種類。これに雑穀の2種類を加えるとその数14種類にもなります。

もちろん水や炊き方にもこだわっていて、お米を研ぐ際の最初の水、それから炊く時には山形県の天然名水を使用。また、ご飯を炊く土鍋はお米が対流しやうい様に、通常よりも丸みを付けた「万古焼き」の特注土鍋を使って炊き上げる。

取材でおじゃました時はその中からお米の甘さや硬さの違いを考えて、「ミルキークイーン」「さわのはな」「ササニシキ」の3種類のお米を試食させていただきました。甘くて柔らかい「ミルキークイーン」、ちょっと固めでさっぱりとした味わいの「ササニシキ」、その中間でどんな料理とも相性の良い「さわのはな」と、同じお米でも銘柄や産地、生産者によってその味の違いは歴然です。

お米の深さを実際に自分の舌で痛感する事が出来るという、非常に稀有な体験が出来るお店「心米」。興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみて下さい。

「心米」
東京都港区白金6-18-7 
TEL:03-5793-4556

2009年8月7日金曜日

おすすめスポット 仁右衛門島

佐藤充能(リサーチャー)

8月8日のスタイルブックは、深夜1時からの放送になります。テーマは「川で遊ぶ」。
知る人ぞ知る、そして知る人が増えている、ウォータースポーツ「キャニオニング」と川で遊ぶためのギア「キャンピングカー」を特集します。

ところで、本ブログでは番組とは別に、僕がお勧めする夏を満喫出来るスポットを紹介しましょう。

そのスポットとは千葉県にある「仁右衛門島」。鴨川から車で10分ちょっと南下した所にある小さな漁港から、渡し舟に乗って行く小島です。

島の手前が家族向きの波が穏やかなエリア、島奥側がシュノーケルとか持って行くと「獲ったど~!」が出来る岩場エリアとなっています。

何でこの「仁右衛門島」が特にお勧めかというと、鴨川より更に南という事もあり海がきれいなのはもちろんのこと、一般的な海水浴場と違ってバーベキューOK。夏の2大アウトドアアミューズメントと言える「海」と「BBQ」が一度に楽しめるのです。しかも、一緒に行くメンバーの中に素潜りで魚を捕まえられる人がいれば、BBQに海の幸も加えられるというオマケ付き。皆で楽しくBBQしながら暑くなったら海で遊ぶ。それでまたお腹が減ったらBBQ再開という夏の楽しい一時を贅沢に使うことが出来るスポットなのです。

そんな事もあり、行くなら絶対に大人数の方がお勧め。スタイルブック世代なら、仲の良い家族数組とかで行くと、大人も子供も絶対に忘れられない楽しい夏の思い出を得られると思います。

東京からであれば、高速と一般道を使っておよそ2時間半~3時間。ぜひ「仁右衛門島」体験をしてみて下さい。

それから最後に、当り前だけどゴミ出しのルールはきちんと守りましょう。あと、とって良い魚も決められているので、それは島にある看板を見て確認して下さいね。

2009年7月12日日曜日

西新宿定点撮影40年



次廣 靖(プロデューサー)

日本のCI、コーポレートブランディングの第一人者、中西元男さんが企画制作されている西新宿定点撮影のことを、以前「位置情報の未来」という回(2009年5月30日放送)でご紹介しました。

じつは昨日はその最初の撮影がおこなわれた1969年7月10日からちょうど40年という記念すべき日だったのです。

5月に中西さんから、この日に撮影があるということをうかがった時、ぜひわれわれスタイルブックも立会わせてくださいとお願いしていました。そして気持ちよくご了承いただき、あの画期的なプロジェクトがどのように作られているかの一部分を見せていただきました。

7月10日の東京は朝から風が強く、天気予報も曇りときどき雨、という不安な天気。基本的に天気が悪い場合は撮影中止のため、ずっと心配していたのですが、午後になると次第に明るくなりほっと一息。夕方に向けて時間がたつと日が射して来ました。

定点撮影の写真は山田脩二、垂見健吾、田中一光の各氏が担当して来られました。現在は嶋村秀人さんが撮影されています。嶋村さんが担当されてからもすでに20年!

嶋村さんと中西さんとの後ろについて撮影現場のビルの屋上に上がりました。すでに写真やDVDでその光景を見たことがあるのですが、やはりそこから見る西新宿は特別に思われました。左(北)の青梅街道方面に新宿アイランドタワー、そして東京都庁舎、真ん中にこのプロジェクトの原点ともいえる京王プラザホテル、そして新宿パークタワー。

今見ると当たり前のようにきちっと収まった西新宿の高層ビル群。それを撮影するのにうってつけの撮影ポジション。しかし考えてみてください。40年前ここにはほとんど何も無かったのです。一体何を根拠にこの場所で、あの角度で、あのサイズで撮影を始めたのでしょう?

1969年当時、定点撮影の候補地はいくつかあったそうなのですが、条件や将来の予測をして決まったのが西新宿。そして撮影の基地を決めて構図を考えたのは、初代撮影者の山田脩二さんだったそうです。撮影場所自体、当時めずらしかった十数階建てのビル。そして「今後、西新宿にビル群が建つとしたら、おそらく駅に近い方から順に、駅に平行して建つに違いない」こう山田さんは読んだそうです。はたしてその通り計画は進みました。

都市計画もデザインの大きな対象、ということで中西さんが始められたこの「西新宿定点撮影40年」。今後のスタイルブックでも、あらためて紹介する予定です。お楽しみに。

(写真 左:中西氏、右:嶋村氏)

2009年7月4日土曜日

デザインの着想・デザイナーの言葉

「デザイナーはデコレーターではない - 川崎和男」
「形のないものに形を与えて 読者を誘拐する - 菊地信義」
「光を香る - 内原智史」
「完全を超えた不完全の美 - 枡野俊明」
「茶室は未来の空間を考える場所 - 隈 研吾」
「ピアノのデザインは人の暮らしの変化と連動する - 勝又良宏」
「わからない文様に生命力を感じる - 佐藤 卓」
「ブランド=企業の思いを伝えたい - ナガオカケンメイ」

STYLEBOOK
7/4(土)よる11時30分

2009年7月3日金曜日

子供と行けるレストラン2

佐藤充能(リサーチャー)

前回の放送が好評だったため、第2弾が決定した企画「子供と一緒に行けるレストラン」。現在、取材に協力していただけるお店を調査中です。今日はこのブログを見てくださっている方だけに、そんなお店の探し方をちょっとだけ…。 

僕が今まで調べた限りでも、六本木、赤坂、神楽坂、自由が丘、元町には、先日の「三輪亭」や「サクスアベニュー」さんの様な大人も子供も楽しめるお店が間違いなくあります! ヒントは、六本木は和食、赤坂はスペイン料理、神楽坂はイタリアン、自由が丘はフレンチ、元町はフレンチのビストロ。

興味のある方はこれらの地名と各料理のカテゴリー、それから「子連れ」、「家族」、「優しい」などのキーワードを加えてネットで検索。直ぐに見つかると思いますよ~。

2009年6月27日土曜日

Cの遺伝子 - スーパーカブ110試乗レビュー

佐藤タダシ(ディレクター/カブ乗り)

遂に発売されたスーパーカブ110。STYLEBOOK で紹介するにあたり、試乗してきました。そこで気になる方&購入予定の皆さんに向けてリポートしましょう。

まず実車を見ての第一印象は随分と「ファニーフェイス」になった点。メッキパーツが少なくなり「プラスチッキー」になったという人もいるが、メタリックでは無くなったボディーカラーとのマッチングはイイ。全体的に丸みを帯びたスタイルが優しさを醸し出している。でも、どこから見てもやはり「スーパーカブ」。伝統を残しつつ、ここまでスタイリッシュになったのは驚きだ。

エンジンは海外モデルにも搭載されている110ccがベース。PGM−FIのセッティングの妙によって、スムーズ&トルクフル。従来の90ccでは交差点進入時のブレーキング後加速がやや辛いと感じることもあったがニューカブはそんな事を感じさせない。3速のまま、20kmから加速しても十分にスピードを乗せられる。

とかく話題になるのが、テレスコピック式となったフロントサスペンション。このシステムの最大の恩恵はフロントブレーキを使えるものにしている点。今までのボトムリンク式では制動時の挙動がやや不安な感じを覚えるものであったが、積極的にフロントをブレーキングできるようになり、安心感が備わった感じだ。
でも基本的に乗り味は今までのカブと同じ。お尻から下でコントロールするヒラヒラ感は変わらない。

ユーティリティ&セーフティ関係は殆ど一新された。速度計内燃料計、メインキーボックスでのハンドルロック、左グリップに装備されるプッシュキャンセルウィンカースイッチ、バーエンドキャップ装着、小型化されたが効果大のレッグシールド等、そのすべてが便利になったのと同時に高級感を醸し出すのに一役買っている。

ヘビーユーザーにとって気になる点はカスタマイズだろう。現時点でもHMJから魅力的なパーツも出ているし、先行きは明るそうだ。

今までのカブは「質実剛健」であり、それが実用車としての主張でもあった。しかし、ニューカブは「羊の皮を被った狼」といった感じ。可愛い顔をしてはいるが、走りはいい。私だったら、キャリアを小型化するだけでほぼノーマルで乗ってみたい。

2009年6月22日月曜日

21世紀のスーパーカブ



佐藤タダシ(ディレクター/カブオーナー)

先日ここでも予告した「カブ」のイベントに、STYLEBOOK の取材で行ってきました。
Cafe Cub Party in Kyoto 2009!

ひとくちに「カブ」といっても実はさまざまな種類があります。

新聞配達でお馴染みの「スーパーカブ」。タイヤのサイズが小さい「リトルカブ」や、同じエンジンを搭載したレジャーバイク「モンキー&ゴリラ」も広義的にはカブ系に入るそうです。その他にも「タイカブ」「ハンターカブ」と行った海外モデルもあります。

これらの車両が一同に集まるイベントが Cafe Cub Party。自分好みにカスタマイズされたカブが480台(!)も集合しました。

驚いた事に殆どの参加者は京都まで自走してくるのです。中には関東、九州からの人もいました。基本的には原付です。走る事のできる道路も限られています。それでも皆、京都目指して駆けてくるのです。しかも20年前、30年前のカブも自走参加。よく聞くカブのエピソードを思い出しました。「カブは頑丈」。

京都の街には多くの古いカブが現役で走っていました。
「壊れるまで乗る」
「直せば走る」
このサイクルが確立しているバイクだからこそ古い車両でもバリバリ走れるのですね。

ところで新しいスーパーカブが発表されました。排気量110ccのパワフルカブです。さっそく試乗車を借りて乗ってみました。「これがカブ?」速いです。ストレスなく走ります。そして音も静か。既存のパワートレーンを使っているのにも関わらず、これほど変わるとは! 間違いなく110ccスーパーカブは21世紀のカブです。オススメ!

スタイルブック
「Cの遺伝子」
6月27日(土)よる11時30分放送

2009年6月20日土曜日

2009年6月18日木曜日

2009年、 BONSAI の旅



次廣 靖(プロデューサー)

これまで150回以上も放送してきた STYLEBOOK ですが、取り上げていないテーマがいくつもあります。その一つが「盆栽」。

日本庭園や茶室をとりあげたことはあるのに、なぜ盆栽を扱わなかったか。その理由の一つは「波平さんの趣味」っぽく思えたから。もちろん偏見です。盆栽に対しても波平さんに対しても。

今回、番組で取材させていただきわかったのは、盆栽は決して「年寄りのための趣味」だけではない、ということ。いや、もちろんお年寄りの趣味でも構わないのですが、だからといって若い人が手を出さないのはもったいない。そして、とてもドメスティックな世界であるからこそ、世界が注目しているということ。(写真の棚はロサンゼルスでのスナップ)



今テレビで盆栽というと、パラダイス山本さんが提唱している「マン盆栽」や、女性にも話題の「ミニ盆栽」、を取り上げがちですが、伝統的な盆栽も充分ポップだし楽しいということが、番組の取材を通じてよくわかりました。そして数千万円の盆栽にも数万円の盆栽にもそれぞれ魅力があることもわかりました。

もう一つ、盆栽で感じたのが「この鉢の中に世界がある」という感覚。盆栽には、茶室や日本庭園と同じ「小さなもののなかの宇宙」という美学を感じます。それは日本独特の感覚かもしれません。しかしその日本独特の感覚こそ、現代の世界に必要なものではないでしょうか。

CL(コンパクト・ラグジュアリー)という言葉があります。「ムダのない豊かさ・本物の美しさ」を提唱するこのコンセプト。その原点をこの盆栽に見ることができます。

2009年の今だからこそ、盆栽を楽しむ理由がある。そんな考えから今回、番組でとりあげることにしました。盆栽ファンから入門者、これから始めようかという人、どなたにも楽しめる企画だと思います。お楽しみに。

スタイルブック
「2009年、BONSAI の旅」
6月20日(土)よる11時30分放送

2009年6月15日月曜日

レストランは家族で!

5月23日に放送した「子供と一緒に行けるレストラン」特集が大きな反響があり、放送後にも問合せをいただいております。

ぼくたちのスタッフの現実的な問題(小学生以下の子供がいるスタッフが5人います)から始めた企画ですが、おそらく番組をご覧くださった方々もふだんから同じ悩みをお持ちだったのではないか、と思います。

再放送の予定は無いのですが、ここにあらためて連絡先を掲載します。いらっしゃる時には事前に電話で連絡をされることをおすすめします。

☆トゥーランドット 游仙境 横浜店
(モダンチャイニーズ)
 http://www.wakiya.co.jp/turandot/yokohama.html
 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-7 
 パン パシフィック 横浜ベイホテル東急 3F
 TEL:045-682-0361
(トゥーランドット 游仙境 自体には託児施設はありません
 キッズスクエアをご参照ください)

☆キッズスクエア パン パシフィック 横浜ベイホテル東急
 http://www.alpha-co.com/ks01_yokohama.html
 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-7 
 パンパシフィック横浜ベイホテル東急6F
 TEL/FAX:045-640-6008



☆サクスアベニュー
(フレンチ)
 http://www.sucsavenue.net/
 横浜市都筑区中川中央1−39−37 ガネーシャ1F
 TEL:045−309−8100

☆ピコットクラブ(会員組織)
 サクスアベニュー併設

☆三輪亭
(南チロル料理)
 http://pws.prserv.net/miwatei/
 世田谷区豪徳寺1-13-15 ツノダ第1ビル1階
 TEL/FAX:03-3428-0522

2009年6月13日土曜日

パノラマ大好き!



次廣 靖(プロデューサー)

6月13日(土)の放送は「二味違う写真を楽しもう」

今回の企画を考えたもともとのきっかけが、スタッフのうち2人が持っている KODAK の V570 というカメラ。このコンパクトデジタルカメラのウリは レンズが二つあって超広角の画が撮れること。そして、ただでさえ広角なのに、さらにカメラの内部で複数の画像をつなぎ合わせてパノラマ写真を撮れることなのです。

パノラマ写真はもちろん昔からあり、愛好者もたくさんいます。きくところによると元ソニー会長兼CEOの出井さんもその一人だとか。

かつては特殊なカメラを使うしか無かったパノラマ写真(普通の写真の上下を切って、横長というだけの偽パノラマもありましたが)。それがデジタルカメラのおかげで簡単に楽しめるようになった。しかもつなぎ合わせるためのソフトウェアが年々進化して、より大きい画をきれいに作れるようになった。それに気づかせてくれたきっかけが V570 でした。

その最新型の一つがソニーのDSC-HX1。なんとビデオカメラでパンをするように、カメラを一振りするだけでパノラマ写真ができてしまうのです。使ってみたい! これが今回の企画のきっかけです。

今回の番組では、パノラマの他にも「普通じゃない」写真を撮れるカメラを紹介します。お楽しみに。

スタイルブック
「二味違う写真を楽しもう」
6月13日(土)よる11時30分

2009年6月12日金曜日

初めてのスウェーデン

佐藤充能(リサーチャー)

先日、仕事帰りに寄った赤坂の喫茶店で、たまたま隣の席に座っていた日本語ペラペラのスウェーデン人ビジネスマンと仲良くなって名刺交換。しかも嘘みたいな話だが、仲良くなったきっかは向こうからの「火貸してもらえますか?」という一声。最近、肩身が狭いスモーカーだが、なんかチョッと得した気分。

それで色々と話を聞いていたら、どうやら向こうでOEMを中心に展開する革製品を作っているメーカーの人らしい。そこで僕もこの番組で何回か日本人の革ブランドや職人さんを取材しているので、「日本にはこんなメーカーがいる」とか「こういう職人さんがいる」などの話をしたら、スウェーデンの革のプロから見てもやはり日本の技術は凄いらしいとのこと。別に僕は取材しただけで職人でも何でもないんですが、その一言を聞いてなんだかこっちまで嬉しくなった。

それで結局30分程話をして別れたんですが、後で考えてみればスウェーデンの方と話したのはこれが初めて。最近日本でもIKEAやH&Mなど、スウェーデン発のお店が続々と登場して話題となっていますが、ちょっと先いってる気分になれました。大いなる誤解でしょうけど。

とはいえ、それもこれも、今まで快く取材を受けてくれた靴や鞄などを作る取材先のおかげ。この場を借りて、改めて取材先に感謝!